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そろそろあこがれのフルサイズ一眼を買おうじゃないか! 第2回

フルサイズ一眼のツートップ! キヤノン「EOS-1D X MarkII」&ニコン「D5」の極上画質!

2016年05月12日 10時00分更新

文● 周防克弥

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撮影機能は必要最低限
機能的には似ているが画作りに両者の違いも

 撮影モードに関しては、どちらもベーシックな機能でまとめられている。プログラムオートはあってもシーン認識までも含めるようなフルオート機能ではないため、初心者がすべてをカメラ任せにして使うようには向いてない。

 撮影者が撮りたいように設定を行なうのが基本的な使い方だ。多重露光の機能はともに備わってるが、「HDR」(ハイダイナミックレンジ)はD5にしかない。もちろん、エフェクト系の機能もどちらにもない。

 基本的な発色傾向を設定する機能は1DXには「ピクチャースタイル」が、D5には「ピクチャーコントロールシステム」が備わる。

1DX「ピクチャースタイル」

スタンダート

スタンダート

ポートレート

ポートレート

風景

風景

ディテール重視

ディテール重視

ニュートラル

ニュートラル

忠実設定

忠実設定

モノクロ

モノクロ

D5「ピクチャーコントロールシステム」

スタンダート

スタンダート

ニュートラル

ニュートラル

ビビッド

ビビッド

モノクローム

モノクローム

ポートレート

ポートレート

風景

風景

フラット

フラット

 内容もだいたい似ており、全体的な色の傾向を設定可能。キヤノン、ニコンのデジイチで共通化されており、両社それぞれの色の作り方の傾向が見られる。

 また階調コントロール系の機能も備わっている。1DXは「オートライティングオプティマイザ」、D5には「アクティブD-ライティング」でこれもキヤノン、ニコンのデジイチに共通した機能だ。

1DX「オートライティングオプティマイザ」

オフ

オフ

弱

中

強


高輝度側・階調優先

高輝度側・階調優先

 1DXのオートライティングオプティマイザは主に暗い部分に対しての補正がメイン。ハイライト側の階調に特化させた「高輝度側・階調優先」も備わっているが、オートライティングオプティマイザとの併用はできない上、最低設定感度がISO 200になる。

 オートライティングオプティマイザの効果「強」では暗部側が1段分以上明るく補正され、高輝度側・階調優先では明るい部分が1段分近く抑えられている。ハイライト側とシャドー側のどちらを重視するかで使い分けるのがよさそう。

D5「アクティブD-ライティング」

 
オフ

オフ

オート

オート

より強め2

より強め2

より強め1

より強め1

強め

強め

標準

標準

弱め

弱め

 D5のアクティブD-ライティングはシャドー部の補正が強めで、ハイライト側も多少の補正が入っている感じ。こちらは選ぶ必要がなく、明暗差がある場合には使っておきたい。

1DXの多重露光

加算

加算

加算平均

加算平均

比較(明)

比較(明)

比較(暗)

比較(暗)

5Dの多重露光

加算

加算

加算平均

加算平均

比較(明)

比較(明)

比較(暗)

比較(暗)

 多重露光の機能はどちらもほぼ同じだ。同じシーンでピントを外したカットとピントを合わせたカットとで多重露光している。

D5の「HDR」

オフ

オフ

強め

強め

標準

標準

弱め

弱め

 1回のシャッターで複数回の撮影をし、その画像を合成してダイナミックレンジの広い画像を生成するHDRはD5のみに搭載されている。複数回の露光が行なわれるので、動いている被写体では使えないが、確実な効果が得られる。

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