ポイントなど電子マネーの仕組みも取り込む
さらに、キャリア各社やLINEはサービスの利用でポイントが貯まり、それを1ポイント1円として使うことができる。プリペイドに現金をチャージしたのと同様に使えるため、この部分は電子マネーの仕組みに近い。
特にNTTドコモの「dポイントカード」は、クレジットカードベースのプリペイド機能を搭載していないため、使える店舗は限られるが、すでにクレジットカード事業を展開しているため、プリペイドではなくクレジットカードへの誘導を狙っているのだろう。
キャリアがプリペイドカードを発行する理由は、ポイントによる囲い込み施策の側面が強い。携帯利用料金で得られるポイントに追加して、プリペイドカードの利用でポイントが貯まり、キャリアの変更をしづらくする囲い込みを狙っている。LINEのヘビーユーザーなら、LINE Pay カードを使うことによって貯まるポイントもメリットだろう。
アプリから手軽にチャージできるほか、サービスによってはアプリから送金することもできるし、決済した金額がすぐに通知されるなど、一般的なクレジットカードよりも便利な機能もある。
決済サービス「Apple Pay」をめぐる動きにも注目
電子マネーではないが、iPhoneとクレジットカードを組み合わせた決済サービス「Apple Pay」も今秋にも始まるとみられており、電子マネーをはじめとして、今後もこうした新しい決済環境が広がってくるだろう。