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地域のワーカーを取りまとめる人材育成制度

クラウドワークスが「クラウドディレクター」全国展開へ

2016年04月28日 13時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 クラウドワークスは4月27日、「クラウドディレクター」体制の全国展開を始めた。

 クラウドソーシングで受注する仕事の品質管理とクラウドワーカー育成を担う「クラウドディレクター」を核に、地域人材による安定的な業務受注・納品体制を全国で構築していく。

 同社はクラウドソーシングサービス「クラウドワークス」の運営を通じて、企業に属さない個人が仕事を得る機会を提供するとともに、子育て中の女性や退職後のシニアなどの潜在労働力の活性化にも取り組んでいる。

 一方、より多くの仕事を個人に提供していくため、2014年1月より大企業を対象としたエンタープライズサービスを開始。同社がクラウドワーカーの業務品質を直接管理することで、大企業が個人に仕事を依頼しやすい体制づくりを進めてきたという。その中で、大企業が個人に求める品質レベルは上がっており、スキルの高いクラウドワーカーを確保する必要性を実感したという。

 そこで、2015年12月より一般財団法人塩尻市振興公社と連携し、「クラウドディレクター育成事業」を実施。約4カ月にわたり、クラウドワーカーの業務品質管理ノウハウを地域のディレクター候補人材に伝授するとともに、クラウドディレクターによる塩尻市在住ワーカーの育成、業務品質管理体制の確立に取り組んできた。

 同事業が一定の成果を得たことから、「クラウドディレクター」を核とした体制構築をプログラム化し、全国へ展開するという。現在、広島市で株式会社クリエイティブラボが「クラウドディレクター」を配置。6月の託児付きワークスペースの運用開始に合わせて、地域の子育て世代の女性を対象としたワーカー育成を進行中。今後も全国の自治体・企業と連携する方針としている。

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