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最新パーツ性能チェック 第189回

ヘリウム充填HDDの8TB「WD80EFZX」を触ってみた

2016年04月24日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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HGSTにそっくりな外観の「WD80EFZX」

 HGSTのヘリウム充填技術「HelioSeal」を採用する「WD80EFZX」。手元でじっくり見比べたわけではないのだが、HDD表面のホワイトラベルや四隅の形状など、見た目はHGSTのヘリウム充填HDDと非常に似ている。

 現在のHGSTブランドは、2012年に日立のHDD部門だったHGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)を、Western Digitalが買収したため、Western Digital Corporationの子会社になっている。

 これにより、HDDはWDとHGSTの2ブランド体制になったわけだが、Western Digital Corporationは、2015年10月より子会社のWDとHGSTの一部統合を始め、「Combined Company」という新しい体制のもとに、両社の部品やテクノロジー、システムを活用した製品を両ブランドの下で展開していくとのこと。

 そんなわけで、「HelioSeal」を採用した「WD80EFZX」のほか、先日発売された「WD Red Pro」シリーズの新型4TB、6TBも、HGSTの「Deskstar NAS」と、そっくりだったりする。

2014年11月に登場したHGST初の8TB HDD「Ultrastar He8」(左)と10TBの「Ultrastar He10」(右)。ともにヘリウム充填技術「HelioSeal」を採用

HGST「Deskstar NAS」(左)と「WD Red Pro」(右)。筐体は同じに見える

PCに接続してベンチマークを実行

 ここからは、「WD80EFZX」をテストPCに接続して、主要ベンチマークを実行してみよう。ベンチマークは「HD Tune Pro 5.60」、「ATTO Disk Benchmark 3.05」、「CrystalDiskMark 5.1.2」を用意。

 別途用意したシステム用SSDから起動し、「WD80EFZX」にはデータが書き込まれていない奇麗な状態で計測を行なっている。テストに使用したPCの構成は以下のとおりだ。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-6700K」(4GHz/TB時4.2GHz、4コア/8スレッド)
マザーボード ASUS「Z170M-PLUS」(Intel Z170 Express)
メモリー G.Skill「F4-3000C15Q-32GRK」(PC4-24000、8GB×2)
ビデオカード Intel HD Graphics 530(i7-67600K内蔵)
SSD SanDisk「SDSSDHII240G」(240GB)
電源ユニット Seasonic「SS-750KM」(750W/80PLUS GOLD)
OS Windows 10 PRO(64ビット)

「WD80EFZX」の「Crystal Disk info 6.7.5」の画面。室温約24度、バラック状態で、OS起動20分後のHDD温度は31度

 まず、「HD Tune Pro 5.60」で、HDD全周のアクセス速度をチェックしたところ、シーケンシャルリードは最高(外周)188.1MB/sec、同ライトは最高(外周)187.8MB/secで、最小(内周)はリード84.4MB/sec、ライト86.4MB/secになった。HDDとしては十分高速と言える結果で、急激な速度低下もない。

「HD Tune Pro 5.60」の結果。リード(左)とライト(右)

 「ATTO Disk Benchmark 3.05」による、シーケンシャルリード、同ライトの結果。リードが最高191MB/sec、ライトが最高190MB/secを出している。転送サイズ「4KB」からは、リード/ライトとも奇麗な並びになっている。

ATTO Disk Benchmark

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