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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第454回

空間を作るだけで雰囲気が変わる! 構図を意識して猫写真

2016年04月22日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫の進行方向(目線の方向)を大きく開けて撮るというセオリー通りに撮ってみた(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)
猫の進行方向(目線の方向)を大きく開けて撮るというセオリー通りに撮ってみた(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 猫写真の基本は「猫の目線で撮ることだ」ってことで「這いつくばって猫に近づけ」という連載タイトルになっているわけだが、ほかにも頭に入れておくとよい基本的な撮影時のポイントっていくつもあるわけである。

 その中から、そういえばこの話してなかったな、ってのをひとつ思い出した。それは「構図」。

 構図なんて人それぞれ、自分のセンスで思い思いに撮った方が個性が出て面白いじゃん、と思ってはいるんだけど、目の前に猫がいて、あ、猫だーーと、猫を中心に入れてぱっと撮っちゃうことって多い。

 それはそれでしょうがない。たいていのカメラはターゲットが中央にあった方がピントが合いやすいし、あれこれいじってる間に猫が逃げちゃっては元も子もないし。

 でも、ちょっと余裕があるときは構図をちょっと気にしてみるのもいいかと思う。それで写真の雰囲気って大きく変わるから。

 たとえば松の木に猫がいたっ、としよう。いやほんとにいたんだけど。で、猫を中心にそのまま撮るとこうなる。

あ、松の幹にネコが座ってる、と思わず撮るとこんな感じになる。ネコがカメラ目線をしてくれてたらこれはこれで悪くない(2016年3月 オリンパス OM-D E-M1)
あ、松の幹にネコが座ってる、と思わず撮るとこんな感じになる。ネコがカメラ目線をしてくれてたらこれはこれで悪くない(2016年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 まあ普通の写真である。

 では、ちょっと構図を変えて撮った次の2枚をどうぞ。

猫の向きによって構図を変えて撮ってるのが丸わかりな2枚。このように目線方向を広めに置くのが基本だ。2枚目の方が松の幹が根元まで写ってて安心感があるけど、根元が写ってない方が面白いかも(2016年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 違うのは猫が見ている方向を大きく開けていること。猫があっち向いた、こっち向いたってんで微調整して撮ってるのだ。

 見る人はどうしても猫の目線に注目するので、目線側を開けてやるとバランスがよくなるのだ。これ、人を撮るときも同じで、顔の向いている方を広めに空けると落ち着く。

 冒頭写真なんかまさにその例。猫を左半分に置き、右を大きく空けてある。

 わざと逆にするとどうなるか。 同じ構図で同じ場所に猫がいるんだけど、顔の向きが違うだけで写真の雰囲気が変わってくる。

2枚目の写真は「ぷいっ」って感じ。わざと逆で撮ってみるのも面白い(2016年2月 オリンパス OM-D E-M1)

 猫は頻繁にあっち向いたりこっち向いたりするので、あれこれ撮り比べてみるのがおすすめ。

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