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AMP、3つのメリットとデメリット

2016年04月19日 11時00分更新

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今回は、すでに大きな話題になっていますが、今年2月にグーグルなどが発表したAMPについて導入の際のポイントをまとめてみます。

AMPとは?

AMPとは、Accelerated Mobile Pages(加速化モバイルページ)の略でAMP(アンプ)と呼ばれています。

グーグルやTwitterなどが、モバイルユーザーのユーザー体験向上を目的として共同で進めている「モバイル端末におけるWebページの高速表示プロジェクト」をAMPと称していたのですが、2016年2月24日にGoogle検索に対応開始となったことで一般的にも広く知られるようになりました。

AMPプロジェクトを推進する会社

AMPプロジェクトには、前出したグーグルやTwitterを始めとしてIT企業9社が参加しています。

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引用元:http://www.huffingtonpost.jp/kazuhiro-taira/google-html_b_8278542.html

また、提携メディアには世界の大手メディアが居並ぶ中、日本からも朝日新聞デジタル毎日新聞産経デジタルが参加しています。

IT企業9社を見てみると、「WordPress」が入っているのがポイントですね。
WordPressは、通常のHTMLで作ったページをAMP HTMLに自動変換するプラグインも開発しているようです。これにより、Wordpressで構築した数多くのサイトがAMP対応しやすくなることは言うまでもありません。

WordPress

AMPのポイント

1.“記事”コンテンツのサイト表示が早くなる

AMPでは、AMPが定義したJavaScriptのみ使えるようになっています。
コンテンツリッチ化や広告の呼び出しによって処理を重くさせるJavaScriptの使用を制限することで、動画やアニメーション、グラフィックスなどが即座にロード完了を目指すものです。また、2度目のアクセスからキャッシュされることでさらに高速に表示されます。※検索結果から遷移するとGoogleドメインに

AMP対応の対象となるページは、ニュースサイトからの記事が中心になるようです。

グーグル オフィシャルブログ

2.検索結果のカルーセル表示部分にサイトが表示される

AMP対応しているサイトは、モバイル検索結果に出てくるトップニュース枠のカルーセルの中にAMP対応した記事コンテンツを表示させることができます(もちろん、必ず出るわけではありませんが)。

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https://amphtml.files.wordpress.com/2016/02/f0787-amp_v6_phone_cropped-mov.gif

カルーセル表示が出たら、記事のアイキャッチ画像の下に“AMP”と書かれていますが、その表記があるものをクリックした際にAMP対応ページへ遷移します。

AMP対応の3つのメリット

AMPに対応するメリットは大きく分けて3つあります。

1.ユーザーのストレス軽減によるサイトのレスポンス向上
従来に比べて、ページの読み込み速度が断然早くなるので、ユーザーがサイトを見ている際に、「遅い」と感じることが少なくなり、記事を読み進めることが多くなるのではないかと考えられます。

2.カルーセル表示で、記事を読まれる確率が上がる
検索結果直下に大きく領域を取り、表示がされるため、クリックされる確率が上がると思われます。さらに、記事がクリックされなかったとしても、カルーセル表示の写真+テキストを見てもらえるので、表示効果も得られるという点も見逃せません。

3.検索結果の上位表示がされる可能性が高くなる
グーグルは、AMPを検索順位に反映させることは「今のところは」考えていないと言っていますが、記事関連のキーワードは、突発的に検索クエリが発生することが多く、通常SEO対策で言われるような対応(強調など)をしているキーワードは少ないです。そういったキーワードに対してグーグル側で表示をコントロールすることは、ごく自然の流れと考えられるので、通常のHTMLのコンテンツよりも「表示がされる」可能性は高いと言えると思います。

AMP導入のデメリット

1.AMP対応前と対応後でデザインやコンテンツをうまく表現できない可能性がある
特にコンテンツの2次利用をしているサイトなどは、JavaScriptを多用している場合が多いため、表示できないコンテンツなどがでてくる可能性があるでしょう。

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禁止されているタグ一覧(引用:AMPの対応方法まとめ (作成途中)│SYNCER | 知識と感動を同期するブログ https://syncer.jp/amp)

2.今のHTMLとAMP HTMLを「2重」で管理が必要になる場合も
現在AMPは、発展途上のため、結局のところ現状のHTMLソースも管理し、かつ、AMP HTMLも管理するといった2重管理の必要が出てくると思われます。

3.一部の広告タグしか利用できない
広告を貼っているブログや媒体だと以下配信業者の広告タグしか利用できないことがわかっています。海外系だと、

  • A9
  • AdReactor
  • AdSense
  • AdTech
  • Doubleclick

国内だと、

  • i-mobile

が対応しておりますが、その他のベンダーは未対応の状況のため、AMPで作成されたページには、上記以外の広告配信ができません。

現在、AMPは記事サイトが対象のため、ほとんどの広告配信がほぼグーグルで運営されているサイトであれば問題はないと思いますが、グーグル以外の広告配信ができなくなると困るサイトも出てくると思います。

まとめ

AMPの取り組みに関してはユーザーフレンドリーな施策なので、非常に良い取り組みだと思います。また、SEO対策のドメイン取得期間などと同様に「早く」対応したサイトが優遇される可能性などもあるので、対応は必要になってくるでしょう。

しかし、まだ発展途上であることやAMPを導入する方法はサイトの構造によって違います。まず、自身のサイトでどうやって対応するかを検討する必要が極めて高く、特にJavaScriptを多用しているサイトであればあるほど、細かい設定や対応が難解でコーディング初心者では対応できないため、よく考えたうえで対応をする必要がありそうです。

今回の発表により、ニュースコンテンツに関しては、今年1月に発表されたFacebookのInstant ArticlesにGoogleのAMPと、それぞれのプラットフォームから1次コンテンツ提供者に対する施策が出揃いました。

前回のFacebookのInstant Articlesに関する記事でも触れたように、大手サービス提供者に集客をゆだねていると、各社の方針転換や重大なアップデートなどによって瞬時にトラフィックを失う可能性も捨てきれません。

トラフィックが多い両社なので対応の必要性は高いものの、一方でFacebookやグーグル以外で自社へのトラフィック誘導を考えることなども必要になってくるのではないでしょうか。

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