このページの本文へ

小会議室の実力を引き出し、イノベーションを創出!

社内の井戸端会議をリモートで!ポリコムの「Debut/Trio」を体験

2016年05月23日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

普段使っている会社の小会議室にポリコムのビデオ会議システムを置くと、本来持っているポテンシャルを最大限に引き出せる。「Polycom RealPresence Debut」と「Polycom RealPresence Trio」は、今まで偉い人のモノだったビデオ会議を身近にしてくれる。これはまさにビデオ会議の大衆化革命だ!

もはやビデオ会議は偉い人の道具じゃない

 ビデオ会議と言えば、外資系企業の偉い人が専用の会議室で行なうというイメージがある。操作はボタンのいっぱい付いたリモコンで、総務の人がセッティング。いわゆる普通の日本企業でビデオ会議に慣れ親しんでいるのは、海外に製造拠点がある製造業くらいしかないのではないだろうか? それほどビデオ会議は一般の会社員にはほど遠い存在だったわけだ。

 しかし、最近はクラウド型のサービスも増えたため、自席のPCやモバイル端末から手軽にビデオ会議が行なえるようになった。中小でも海外拠点を持つ企業が増え、リモートワークのような新しい働き方に注目が集まる中、ビジュアルコミュニケーションもより身近になってきたと言える。そんな中、安価で使い勝手のよいビデオ会議端末によって、リモートコミュニケーションを促進させようとしているのが、今年で創業26年目を迎えるポリコムだ。

 ポリコムと言えば、外資系企業の会議室に必ず置いてある「あの黒い三角の端末」でおなじみ。「Workplace of the Future(未来のワークスペース)」をキーワードに、壁面全体を使うようなテレプレゼンスから、会議室用のビデオ会議端末、音声コラボレーション用の端末やモバイルアプリまで幅広いソリューションを提供している。

 特に評価されているのは、四半世紀間培ってきた音声伝送の技術だ。リモートでの会議で重要なのは映像より音声。音声が聞こえなければ、実は会議は成立しない。その点、ポリコムはナローバンドの時代からクリアな音質にこだわってきた。音声のリアルタイムなコーディングやベストエフォートのインターネットでパケットロスを補う技術など、さまざまな技術がふんだんに盛り込まれている。ポリコムジャパン マーケティング部 パートナー マーケティング マネージャーの横山大介氏は、「ポリコムの音声会議端末は、20年以上前から近未来的なオフィスには必ず置いてありました。その時代から匠の技術を培ってきたので、ここまできれいな音声を出せるベンダーはほかにはいないと思います」と語る。

ポリコムジャパン マーケティング部 パートナー マーケティング マネージャー 横山大介氏

音声のこだわりから使い勝手の向上へ

 最新製品でも、そのこだわりは変わらない。ポリコムジャパン 営業技術部 シニア セールス エンジニアの神宮司 稔氏は、「離れている人の声が聞こえにくかったり、ハウリングやエコーが起こると、ユーザーもストレスが溜まります。その点、ポリコム製品は半径3メートルくらいの音を拾うだけでなく、部屋の中にいれば、小さい声は大きく、大きい声は小さくなるようになっています。もちろん、マイクを近づけてもハウらないようになっています」と語る。さまざまなテクノロジーによって、離れた場所を意識しないビデオ会議が実現できるわけだ。

 そして、同社が最近推進しているのは「使い勝手の向上」になる。ビデオ会議は高画質化・高音質化が一気に進み、フルハイデフィニションや4K対応の製品も珍しくなくなった。しかし、ポリコムのビデオ会議システムは、こうしたハードウェアとしてスペック向上よりも、ソフトウェアの強化による使い勝手の向上に注力している。神宮司氏は、「私のように自社製品を使い慣れているのであればともかく、1ヶ月に数回だけ使うような人がカメラのPTZ(パン・チルト・ズーム)などの操作をリモコンで扱うのはなかなか難しいんです」と指摘する。

ポリコムジャパン 営業技術部 シニア セールス エンジニア 神宮司 稔氏

 そこで、最近では、カメラが目や鼻、口を認識して、話者にフォーカスしたり、話者全員をフレームに入れるといったことが自動的に行なえるような製品も提供している。また、画面に映った話者を自動的にカウントできるほか、多地点接続でも話者が中心になるよう、画面のレイアウトも最適化される。神宮司氏は、「正直、PCでWeb会議するユーザーと、会議室でビデオ会議するユーザーで、求められるスキルも目的もかなり違います。弊社はスマホが使えるようであれば、ビデオ会議も簡単にできるというのを目指しています」と語る。

小規模スペースでの利用を促進する2つの新製品

 専用端末の強みを活かし、ハイレベルの音質・画質によって、オフィスワーカー同士の距離を縮めてきたポリコム。そんな同社が満を持して提供するのが、小規模スペース向けのビデオ会議システム「Polycom RealPresence Debut」(以下、Debut)と「Polycom RealPresence Trio」(以下、Trioシリーズ)の2つの製品になる。

 昨年末以降、投入されたDebutとTrioシリーズは、これまで専用のTV会議室で使われることの多かった同社のビデオ会議端末を、小規模会議室でも導入できる価格で提供するというコンセプトで作られた。一方で、同社が長年培ってきた音声や映像技術はそのまま踏襲。「安かろう・悪かろう」のWeb会議とは一線を画す高いレベルのビデオ会議を実現する。

 オーディオ機器のような洗練されたデザインを持つDebutは、小規模向けのビデオ会議端末になる。95mm×340mm×46mm(H×W×D)のコンパクトな筐体にフルハイデフィニション対応のカメラとマイク、スピーカーを搭載。モニターの上に設置し、ディスプレイに接続し、アカウント情報を入力すれば、すぐにビデオ会議を開始できる。「接続まで90秒。カメラ、マイク、スピーカーまで必要なものすべて入っているし、リモコンで操作ですぐに操作が始められます」(横山氏)。また、PCからのコンテンツ共有もHDMI端子経由で行なえるので、表示がにじむこともない。

コンパクトな筐体にカメラ、マイク、スピーカーまで内蔵したDebut。これならモニターの上に置いても大丈夫!

 もう1つのTrioシリーズは、「スマートハブ」を謳うモジュール型の音声コラボレーション用端末。ポリコム由来のトライアングル型を踏襲したTrio 8800の筐体にはタッチパネル型のディスプレイが搭載されており、直感的な操作が行なえる。また、ハブを名乗ることからわかるとおり、USBやBluetoothで接続することで、PCやスマートフォンのマイクやスピーカーとして利用することができる。さらに、「Polycom RealPresence Trio Visual+」や「1080p USB Webカメラ」を追加することで、ビデオ会議やコンテンツ共有も可能になり、用途に合わせて使い分けられる。

タッチパネルで直感的な操作が行なえるTrio 8000。USBやBluetoothでPCやスマートフォンと接続できる

 ポリコムジャパン社内で実際のデモを体験したが、LAN環境とはいえ、あまりの違和感のなさに驚く。特に音声の奥行きがすばらしく、離れて座って いる人の声もきちんと聞き取れる。これなら、遠隔地でもスムーズにやりとりできるだろう。単に「音声と画像がきれい」というより、まるで同じ部屋にいるような自然なコミュニケーションが実現されるところにポリコム製品の価値がある。「お客様の話している内容を言葉の意味だけではなく、その裏にある感情や熱意まで含めて、お伝えしたい」(神宮司氏)というのはまったく誇張ではない。

ハドルルームの活用で井戸端会議が遠隔でも可能に

 これらDebutやTrioシリーズといった小規模向け端末の導入で、ポリコムが提案しているのが、少人数が集まる小部屋やパーティションで仕切られた「ハドルルーム」の有効活用だ。

 ハドルルームの「ハドル」とはアメフトや野球で組む円陣のような意味合いがあり、ビジネスの現場で行なわれる小さなミーティングを指す。いわゆる少人数による井戸端会議のイメージだろう。プロジェクトの進捗を確認したり、新しい企画のためにブレストしたり、フォーマルではない会議のやり方だ。「わざわざ会議室に出向いて決めるより、部屋の一角に上司を呼んで、3人くらいで立ち話するという感じの方がイノベーションが起こりやすいという調査もあります」(横山氏)とのこと。確かに「社内の立ち話でモノゴトって決まるなあ」と実感するオフィスワーカーは多いはずだ。そんな井戸端会議をリモコンを使って、手軽にリモートでできたら、さぞエキサイティングだろう。

リモコンで簡単操作できるのも専用機ならではのメリット

 こうしたハドルに最適なハドルルームは、役員室や大会議室に比べて圧倒的に数が多く、ある調査によると世界で5000万部屋以上あるという。こうしたハドルルームにDebutやTrioシリーズを設置することで、井戸端会議を遠隔の拠点にまで延伸し、手軽に利用してもらおうというのがポリコムの方向性だ。 横山氏は、「シンプルでリーズナブルな製品を提供することで、小さい部屋にもどんどんビデオ会議を入れていってくださいというのが、われわれのメッセージです」と語る。

コミュニケーション手段は時代に追従しているか?

 現在、モバイルワーカーは13億⼈に達し、2020年には1⼈あたりのデバイス数が平均6台に上ると⾔われている。テクノロジーが進み、労働人口の多くをデジタルネイティブの世代が占めてくる中、働き方やコミュニケーションが大きく変わりつつある。これからは社内だけではなく、外出先や自宅など、場所を問わずコミュニケーションできる環境が必要になる。これは確実だ。

 こうした中、社内の空きスペースを有効に利用できるビデオ会議端末は、1つの有効なソリューションになり得る。その点、ポリコムのビデオ会議システムであれば、距離を感じさせない自然なミーティングが成立する。「オフショアの開発メンバーと緊密に連携したい」「Web会議だと音質や映像でイマイチ満足できない」「利用率の高くないスペースを有効に活用したい」と考えているユーザーは、ぜひポリコム主催の体験会「Polycom Day」に足を運び、ソリューションのレベルの高さを体感してもらいたい。

(提供:ポリコムジャパン)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ