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映像エンジンの改善で、さらにノイズの少ない撮影が可能に

Nikon D5、4年の進化をD4愛用のカメラマンが検証

2016年04月10日 12時00分更新

文● 岡田清孝 編集●ASCII

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D4から4年の進化を感じるでき

 せっかく借りられたのに検証ばかりではもったいないので、いろいろと撮ってみることに。画像はすべて撮って出しのJPEG。

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・絞り優先オート・ISO100・絞りF4・シャッタースピード1/250秒・露出補正+1.3・オートホワイトバランス

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・絞り優先オート・ISO200・絞りF4・シャッタースピード1/125秒・露出補正+0.7・オートホワイトバランス

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・絞り優先オート・ISO200・絞りF4・シャッタースピード1/250秒・露出補正+0.7・オートホワイトバランス

 天候に恵まれずあいにくの曇り空だったが色乗りのよい発色。高画素ローパスレス機が幅を利かせるなかでは2082万画素という解像度は控えめに感じるかもしれないが、そのぶん階調が豊富な優しい画質ともいえる。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G・露出マニュアル・ISO3200・絞りF5・シャッタースピード1/500秒・オートホワイトバランス・1.5×クロップ。入線してくる新幹線を連写で撮影。このように規則的な動きの被写体ならお手の物。もちろんすべてのカットでピントが合っていた。

AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G・露出マニュアル・ISO1600・絞りF8・シャッタースピード1/1000秒・オートホワイトバランス・1.5×クロップ。飛んでいるカモメの撮影に挑戦、動きが速く予想外の行動を起こすので撮影するのは難しい。撮影者の技能不足で構図はイマイチだが、かなりの確率でピントを合わせてくるのはお見事。体感的には「D4」よりAFの食い付きが良いように感じる。

 最後に常用最高感度ISO 10万2800で夜の街を撮り歩いてみた。共有の撮影条件はAF-S NIKKOR 24-120mm f/4G・絞り優先オート・ISO1万2800・オートホワイトバランス。

絞りF4・シャッタースピード1/60秒・露出補正-1。夜桜は風でブレることも多いので高感度が活躍する。

絞りF4・シャッタースピード1/80秒。暗い境内でも、まるで薄暮のような明るさで写る。

絞りF4・シャッタースピード1/125秒・露出補正-0.7。銅像の岩肌の質感もはっきりと再現されている。

絞りF8・シャッタースピード1/3200秒・露出補正+0.3。明るい繁華街ではシャッタースピードが速すぎて、オーバースペック気味。

絞りF4・シャッタースピード1/80秒・露出補正+0.3。背景ボケを活かせば高感度での描写の甘さも目立たないような気がする。

 かつてフラッグシップの座を占めていた、愛機のD4が大きく劣っていると思わないが、実際に撮ってみるとAF精度や高感度画質、画像処理エンジンなど4年分の進化が確かに伝わってくる。フラッグシップ機の名に恥じず、高価でもそれに見合う魅力を備えたカメラといえる。

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