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1to1の「化粧品サブスクリプションEC」とは…NY通信(11)

2016年04月08日 08時38分更新

記事提供:通販通信

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米国では「サブスクリプション型(定期購入型)EC」が流行

こんにちは、NY在住ライターの公文紫都です。
今回は、私の「こんなサービスがあったらいいな」という妄想話をお届けします。

アメリカでは数年前から、「サブスクリプション型(定期購入型)EC」が流行っていて、化粧品、ファッション、フードを始め、数多くのサービスが存在します。

化粧品の有名どころといえば、「ipsy」でしょうか。日本のみならず、世界中でファンの多い女性YouTuberのMichelle Phanさんが創業した化粧品のサブスクリプションサービスで、2015年には1億ドルの資金調達をしたことでも話題になりました。

(参考)http://thebridge.jp/2015/09/michelle-phan-ipsy-pickupnews

「ipsy」は、会員登録時に入力した、ユーザーの肌・目・髪の色といったパーソナルな情報に加え、好みのテイストやブランドなどから判断し、適した化粧品を毎月送ってくれるというもの。

可愛らしいポーチに化粧品が数点入り、わずか10ドル!! という驚きの価格なので、こちらの記事によると、世界中で150万人以上の女性が利用しているんだとか。これまで使ったことのない化粧品との出会いは面白そうだと、私も何回か使ってみました。

Photo Mar 28, 10 24 27 PM愛用しているipsyのポーチ

(参考)体験レポート:https://www.hands-lab.com/contents/?p=1880

しかし実際には、毎月新しい化粧品を受け取ってもなかなか使う機会が訪れず、私のメイクボックスには未使用品が溜まっていくばかり……。

そうなった一番の理由は、「使いにくさ」にあります。送られてくる商品の中には、真っ青のアイライナーペンシルや、匂いの強すぎるクリームなど、利用シーンに迷ってしまう商品も多く、ナチュラルメイク&匂いなし化粧品が好きな身としては、これを使いこなすのは無理だ……と、残念ながら数回でドロップアウトしてしまいました。

でも、毎月化粧品が10ドルで送られてくるのは便利&面白いのは事実ですし、特に、普段自分が買わないものが手に入る新鮮さは、新しいもの好きにはたまりません!

そこで思ったのが、「絶対に使うものだけ」を送る化粧品のサブスクリプション型ECがあったら良いんじゃないかと。ここからは、私の妄想ストーリーです。興味ある方は、お付き合いください(笑)。

「サブスクリプションEC」で肌状態に合った化粧品を

(1)まずは、自分の肌状態、普段どんなメイクをするか、どんなメイクに挑戦してみたいか、今月はどんなイベント(結婚式、送別会など)があるかなどの情報を、初回登録時 or 月に1回、サービス運営側に提供。肌状態は、自宅でチェックできる簡易検査キットを送ってもらい、それを使うか、専用の肌診断スマホアプリで! 

(2)そのキットやアプリで提供した情報を元に、肌診断の結果がメールで送られてきて(or サイトやアプリ上のマイページで確認可)、自分の肌の水分量、肌タイプ(乾燥肌、混合肌など)、肌年齢などを知ることができる。(スマホアプリだったら、毎日記録付けられるので、より状態が分かるかも!?)

(3)現在の肌状況や、今月のイベント(結婚式など)に合った化粧品リストがメールで送られてくる(or サイトやアプリ上のマイページで確認可)。 

(4)その中から、使ってみたいものをセレクト。 

(5)あとは、注文した化粧品が自宅に届く。その際、口紅やアイシャドーなどのメーキャップものは、使い方提案の紙や動画などがあると尚良し! (例えば予め自分の顔写真を送っておいて、それに基づいて、目のここの位置に、このアイシャドーを。チークはこの辺に、などの細かい提案があると最高過ぎます。) 

…と、ざっとこんなところです。 

私は極度の乾燥肌なのですが、なかなか乾燥に効果のある化粧品に巡り会えません。日本にいる頃は、@cosmeを参考にして気になる商品を試せたので、お気に入りを見つけることができましたが、アメリカに来てからは英語に自信がないので、デパートの化粧品カウンターで買い物する勇気がなく、近所のコスメショップで手に入るものを使い続けています。 

美容関連の本やサイトでは、「その日の肌状態に合わせて使えるように、少なくとも化粧水は、常時2種類用意しておきましょう!」などと書いてあったりするのですが、1本もベストなものに巡りあえていないのに、どうやって2種類も用意するのかと(涙)。 

しかも、「朝と夜で乳液、クリームを変えて……」と来るので、私はもうフリーズ寸前です……。 

なので、私に代わって、「肌の状態」から適切に判断した化粧品を提案してくれるサブスクリプション型ECがあれば、月額50ドル……いや、100ドル(商品代込みで!)でも使いたいなと。 

ここまで超1to1(ワン・トゥー・ワン)モデルのECが実現されれば、もうそれはほとんど「専用コンシェルジュ」なので、多少値段が張っても使いたいです! 

どこかこんなサービス作ってくれないかな。そんな期待も込めて、今日は妄想ストーリーをお届けしました!

ちなみにこうした「肌」や「化粧品の好み」などのデータがたまると、今度はこのビッグデータを企業がいろんな形でビジネスに応用できると思うので、そこも面白い展開が期待できるのでは? とも思っています。

(公文紫都)

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