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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第451回

高級ズーム機「LUMIX DMC-TX1」の望遠を使って猫を撮る!

2016年04月01日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫を見失った……と思ったら、石垣から尻尾が生えてる!

 池の向こうにミケ系の猫を発見。さすがに遠いので池をぐるっと回って近寄ってみると、姿が消えてる。

 どこにいるのかと探したら、石垣から尻尾が生えてたのである。

 まさかですよ。まさか猫が石垣にもぐってるなんて誰も思いません。しかもほぼ全身が入ってる。

 そこの穴に何があるのか、殿様の秘密の抜け道を見つけたのか、秘密の隠れ家がそこにあるのか。わからんけど、石垣から尻尾が生えてる姿がシュールすぎて……。

 でも、そこは立ち入り禁止の場所なので入れない。猫がすっぽり入れるような隙間が石垣にあっていいのかとドキドキしながら、望遠で尻尾のアップを。

こんな風に石垣から尻尾が生えてたのだ。奥に何があるのか気になってしょうが無い。こういうときはタッチAFを使って尻尾にちゃんとピントを合わせるべし(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

こんな風に石垣から尻尾が生えてたのだ。奥に何があるのか気になってしょうが無い。こういうときはタッチAFを使って尻尾にちゃんとピントを合わせるべし(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 どうせだから中に大きな空洞でもあって、くるっと反転して顔でもひょっこり出してくれないかな、石垣から顔を出した猫を見てみたいな、と待ってたら、それほど広くはなかったようで、そのまま後ずさりして出てきたのであった。

 いったい中に何があったのかさっぱりわからないけど面白かったのでよしとするのである。

実は結構慌てて出てきた。踏ん張ってる足に力が入ってるのがわかる。なんだったのだろう(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

実は結構慌てて出てきた。踏ん張ってる足に力が入ってるのがわかる。なんだったのだろう(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 いやあ面白いものを見せていただいた。

 中に何があったのか謎である。でも猫ってときどき妙なものに興味示すよね、あれは面白い。

 ちなみにこの猫、こんな子であった。

 そうそう猫は木の根っこも好き。こういうちょっとした盛り上がりに器用に乗っかる姿は実に猫っぽい。

根っこのダイナミックさがわかるようなアングルを探して低い位置から撮ってみた。これが石垣ミケ。今勝手に名前をつけた(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

根っこのダイナミックさがわかるようなアングルを探して低い位置から撮ってみた。これが石垣ミケ。今勝手に名前をつけた(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 あと2枚、望遠カットを。

 ひとつは近くの猫を望遠でパターン。これもまた望遠に強いカメラの魅力。

 比較的近づかせてくれる猫が地べたでのんびりしてたので、私も同じように地べたに這いつくばって縦位置で顔のアップ。

 画面全部猫、という感じを出すために縦位置にしたのだ。

 かっぷくの良さが誇張されちゃったけどそれはそれでよし。

TX1は250mm相当の望遠端で70cmまで寄れるので顔のアップも得意。のほほんとしてるよい猫です(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

TX1は250mm相当の望遠端で70cmまで寄れるので顔のアップも得意。のほほんとしてるよい猫です(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 もうひとつはあまりに遠くにいるので望遠じゃないと撮れませんなカット。青く塗られた屋根の上でお昼寝してる姿をかなり遠くから見つけたのだけど、見つかったことにすぐ気づいたこのハチワレ。なんかあったらすぐ逃げようという姿勢。

 望遠だと要素がぎゅっと圧縮されるから家の密集感とその隙間でお昼寝してます感が出てくれた。

実はここ都会のど真ん中。ちょっと裏通りへ入ると古いおうちも点在してて、ときどき猫が棲息しているのだ。都会の屋根猫ってのもいいもんである。ちょっと警戒心が強かったけど、都会は人が多いからね(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

実はここ都会のど真ん中。ちょっと裏通りへ入ると古いおうちも点在してて、ときどき猫が棲息しているのだ。都会の屋根猫ってのもいいもんである。ちょっと警戒心が強かったけど、都会は人が多いからね(2016年3月 パナソニック LUMIX DMC-TX1)

 がしっとしたカメラで真剣に狙うのもいいけど、コンデジで気軽に撮る猫もいい。

 スマホの台頭でコンパクトデジカメが売れなくなって久しいけれども(そういう私もiPhoneで撮ること多いし)、コンデジ好きとしてはがんばって欲しいなあと思うのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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