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三菱電機、イベントスクエア「METoA Ginza」を東急プラザ銀座内に開設

2016年03月30日 08時30分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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東急プラザ銀座の南側にあるMEToA Ginza

 三菱電機は、同社グループの技術やサービスに触れることができるイベントスクエア「METoA Ginza」(メトア ギンザ)を、2016年3月31日にオープンする東京・銀座の東急プラザ銀座内に開設する。

 東急プラザ銀座の南側の1~3階フロアまでを使用。フロア面積は約908平方メートル。「見て、ふれて、体験して、三菱電機グループに一層興味を持っていただき、詳しく知っていただくことで企業価値の向上を図りたい」としている。

 METoAは、Mitsubishi Electric: Touch of Advancementの頭文字をとったもので、「三菱電機で未来に触れる」ことを意味しているという。また、METoA Ginzaは、「新しい発見を、三菱電機と一緒に。」をテーマにし、「三菱電機のテクノロジーが、アートや伝統、様々な文化と結びつき、新しい価値をカタチづくっていくことを目指す」という。

METoAは、Mitsubishi Electric: Touch of Advancementの頭文字をとったもの

 1~3階のうち、2階、3階はイベント・ギャラリースペースとなっており、なかでもMEToA Ginzaの中核的役割を担うのが2階フロアの企画展示スペースだ。壁面には、独自設計した横幅19.4m、高さ2.7mの64面液晶マルチディスプレーによる大型映像システム「METoA VISION」(メトア ビジョン)を設置。各界のクリエイターと三菱電機の最新技術によるコラボレーション企画を、映像体験を通じて発信する。

2階にある大型映像システム「METoA VISION」。オープニングにあわせて「フラワー」をテーマにした映像を上映

 6月28日までのオープニングイベントとして、「Flowers for Ginza-映像と花との美しい出会い。」として、「フラワー」をテーマにした3組のフラワーアーティストと映像クリエイターがコラボレーションした映像イベントを開催。イベントのテーマは、定期的にリニューアルしていくことになるという。今後、「Space in Ginza 銀座の中の宇宙」が企画されている。

 3階フロアは、最新の技術と人々との出会いを導くコミュニケーションスペースとしており、多彩なテーマのワークショップやトークイベント、独自の視点で選んだグッズの展示販売などが行われる。

 東急プラザ銀座の各店舗とつながる場所には、横幅4.9m、高さ2.7mの16面液晶マルチディスプレーを設置。来場者が前を通るとディスプレーの映像が連動して動くインタラクティブな映像を体験できる。また、フロア内には6台のデジタルサイネージを設置し、画面の前に立って自由にポーズを取ると、画面上の色とりどりの花が、それにあわせて浮遊する。

3階フロアにある16面液晶マルチディスプレー

デジタルサイネージは、画面の前に立ってポーズを取ると花が浮遊する

 中央部には、約1万枚の紙の花びらを配したアトーワーク「Airis」(エアリス)を展示。LEDライティングと、プロジェクションによって、光と時のダイナミズムを作り出す作品として来場者を楽しませる。

約1万枚の紙の花びらを配したアトーワーク「Airis」

Airisは手をかざした操作するLEDライティングとプロジェクションで変化する

 さらに、スペシャルプロダクトとして、同社デザイン研究所による家電製品の素材に銀箔や突板を用いた製品も参考展示している。

 冷蔵庫「WX」シリーズ、スティッククリーナー「iNSTICK」、ルームエアコン「FL」シリーズ、ジャー炊飯器「XS106J」の4製品をベースに、職人とのコラボレーションによりそれぞれ1万分の1mmまで薄く伸ばした「銀箔」、本物の木を薄くスライスした「突板」を活用している。

スペシャルプロダクトとして、銀箔や突板を用いた製品を参考展示

1万分の1mmまで薄く伸ばした「銀箔」

本物の木を薄くスライスした「突板」

 「履きこんだ愛用のジーンズや手になじんだサイフなど、長年使うことで愛着がわく製品のように、家電製品も愛着を持って使い込んでもらうための取り組みのひとつ。日本人になじみの深い『木』と『箔』を使って、長く愛される家電の姿を追求した。三菱電機の技術と、日本の工芸が融合したこれまでにない家電になった」という。

 展示されたスペシャルプロダクトは、今回の展示のために作った「一品モノ」であり、実際に販売する予定はない。「今回の展示を通じて、来場者の声を聞き、デザインの可能性を広げたり、製品化の可能性を模索したりといったことにつなげたい」としている。

 

 1階フロアは、未来との出会いを導くエントランスフロアとしており、オーストラリアカフェレストラン「Me’s CAFE & KITCHEN at METoA Ginza」を出店。オセアニアで有名なオールプレスエスプレッソのスペシャリティコーヒーや、チアシードなど話題のスーパーフードを使ったメニューも提供。2~3階で実施するイベントと連動した食事も提供する。オープンニングイベントでテーマとなっているFlowerにあわせて、食べることができる花を使用したメニューも用意している。同店は、東京・町田を中心に店舗を展開するキープ・ウィルダイニングが運営。厨房では、三菱電機製の冷蔵庫や電子レンジを使用しているという。また、文房具やマグカップなどのMEToA Ginza オリジナルグッズを制作し、これを販売するコーナーも用意している。

 一方、METoA Ginzaは、東急プラザ銀座とは3階がつながっている以外は、独立した構成となっており、METoA Ginzaの1階~3階までの2基のエレベーターは、METoA Ginza専用のものとなっている。他のエレベーターはFUJITEC製が使われているが、このエレベーターだけは三菱電機製のものだ。

METoA Ginza専用のエレベーター

このエレベーターだけは三菱電機製

 この2基のエレベーターの天井や側面には、DIATONE(ダイヤトーン)スピーカーをそれぞれ11台を設置。このスピーカーには、カーボンナノチューブを樹脂に配合したNCV(Nano Carbonized high Velocity)を使用した三菱電機独自の振動板素材を搭載しており、音源の方向感や奥行きなど、臨場感のある立体音響を実現している。2台のエレベーターがそれぞれ上下方向に行くたびに異なる音を用意。鳥の鳴き声や波の音、水滴の音などを聴くことができる。立体音響の音源コンテンツは、環境音や日常にある物音などの非楽音を録音・編集して楽曲を構築していくスタイルで活躍中の音響クリエイターのYosi Horikawa(ヨシ・ホリカワ)氏が担当。エレベーターの中でも、最新鋭のサラウンドシステムを体験できる。

DIATONEスピーカーを、天井や側面など1基あたり11台を設置

 なお、営業時間は、午前11時~午後9時まで。1階のMe’s CAFE & KITCHEN at METoA Ginzaは午後11時(ラストオーダーは午後10時)まで営業している。


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