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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」第222回

電波の飛ばない海中、骨伝導トランシーバーで会話する技

2016年03月23日 10時00分更新

文● 柳谷智宣

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 水中では会話ができない。そのため、ダイビングの時はハンドサインを覚えたり、磁石を使った子供用のお絵かき板を活用するのが普通。しかし、調べてみると、水中でも会話ができるトランシーバーが存在するという。本当!? ということで、山形カシオの「ロゴシーズ(Logosease)」をお借りして潜ってみた。

海中で一緒に潜っているダイバーと会話ができる!

超音波を使って水中通信を実現したトランシーバー

 筆者は伊豆の海底貯蔵庫にウイスキーを沈めて熟成させており、ちょくちょく様子を見るために潜っている。本格的な作業は潜水士たちが行なうので、筆者はその間手持ちぶさた。そこで、時々何かしらのデジタルグッズを持参している。「第208回 海底で仕事する時のビジュアルメモに最適なコンパクトデジカメを活用する技」や「第210回 海の中だって自撮り棒、海底でもiPhoneで自撮りするワザ」でその様子は取り上げている。

 しかし、水中で使えるデジタル機器は多くない。防水を謳っていても、水深20メートルではキャパオーバーという製品がほとんど。そこでいろいろと検索していたところ「海中 トランシーバー」というキーワードで山形カシオの「ロゴシーズ」という製品がヒット。早速コンタクトして製品をお借りしてみた。

 ロゴシーズは水中で会話ができるトランシーバーだ。電波の届かない海中で通信できる秘密は、「超音波通信」&「骨伝導マイク」。お借りしたのはベーシックモデル「LGS-RG005BA」を2台。価格は2台セットで8万2080円だが、ダイビングギアとして考えれば高くない。

お借りしたロゴシーズのベーシックモデル「LGS-RG005BA」。実売価格は8万2080円

 ボディーはマットホワイトで、サイズは89.0×41.0×44.8mm、重量は107gとコンパクト。対応水深は42メートルと十分すぎる。そもそも筆者のライセンスではそこまで潜れない。バッテリーは560mAhのリチウムイオンバッテリーで、USB接続の専用充電スタンドが付属している。充電は約2時間で完了し、持続時間(送受信時間10%と想定)は3時間となる。2ダイブなら問題ないだろう。海の状態にもよるが、最大通信距離は50~100mとこちらも十分以上。

 電源スイッチはない。底面の端子が水に触れると自動的にオンになり、1分間水から出るとオフになる。電源がオンになると、まずは点滅でバッテリー残量を教えてくれる。緑色の点滅だと満充電、青色点滅だとあと1回のダイブで終了、赤色点滅は要充電となる。

銀色の部分がアンテナだ背面に骨伝導スピーカーを搭載している
底面に水検知センサーとUSB端子を備える水につけるとスイッチが入る
付属の充電スタンドとUSBケーブルで充電する。充電されない場合はUSBアダプターを換えてみよう

専用フードが頭に入らず、フードなしで潜ることに

 ロゴシーズはマスクストラップの右側に装着する。その際、落とさないようにストラップを巻き付けておく。潜ったのは3月中旬なので、風は冷たいし、水温も低く相当寒かった。ほかの人は当然フードマスクを装着している。もちろん、筆者も自分のフードマスクを持っているが、ロゴシーズを付けるとなると無理。そこでロゴシーズの専用フードもお借りした。しかし最大サイズはLで、案の定、筆者の頭には入らなかった。こうなったら、寒いがフードなしで潜るしかない。ちなみに今確認したところ、Lサイズも生産終了で、Mサイズのみしか販売していない。

 ロゴシーズを使う上で重要なポイントのひとつが、骨伝導マイクの装着位置。本体裏面の丸い部分を、あごの付け根に当たるようにセットする。場所さえきちんと決めれば、マスクストラップにより押しつけられる。市販のフードを付けてその上から装着しても聞こえることは聞こえるそうだが、音が小さくなるとのこと。やはり、専用フードを利用するか、今回のようにかぶらずに利用したほうがいいだろう。

専用フード「LGS-SHBK」のLサイズ一緒にテストしてくれる人は普通に装着できた
マスクストラップに本体を装着する
骨伝導マイクをきちんとした位置に合わせて装着する
エントリー。筆者だけマスクなしで、水が冷たい

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