このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

2015年CPUクーラー最強王座決定戦(小型&薄型タイプ編) 第2回

小型&薄型タイプのCPUクーラー9製品を見極める!【第2回】

2016年03月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

120mmファンを備える
be quiet!「SHADOW ROCK LP」

 最後を飾るのはエントリーしたロープロファイルタイプ6製品のなかで、最も全高があるbe quiet!「SHADOW ROCK LP」だ。大型タイプにもエントリーした「DARK ROCK TF」と同じく、COMPUTEX TAIPEI 2015で展示された製品だ。

  • 対応ソケット:LGA775/115×/1366/LGA2011、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2/FM2+
  • 寸法/重量:122(W)×134.21(D)×75.4(H)mm/約395g(ファン含み)
  • ファンサイズ:120mm
  • ファン回転数:~1500rpm
  • 風量:~51.4CFM
  • ノイズ:~25.5dBA
  • 実売価格:7000円前後
  • 製品情報URL:http://www.dirac.co.jp/shadow-rock-lp/

 「SHADOW ROCK LP」は、大小2つのヒートシンクブロックと6mm径×4本の銅製ヒートパイプ、25mm厚の120mmファンで構成。全高を75.4mmに抑えながら、TDP130WまでのCPUをサポートするのが特徴。

 TDP 130Wサポートをうたうだけあって、CPU温度は最高で74度、平均で64.9度と、ロープロファイルタイプ6製品中トップの冷却性能を発揮。静音重視のbe quiet!だけあって、騒音値も最高で34.4dBAと優秀。PCケースに収めた状態なら、気にならないレベルだ。

 CPU周りのエアフローも良好。若干メモリー温度は高いが、VRMやM.2スロット部には、十分なエアフローが生み出されている。

 122(W)×134.21(D)mmというサイズ的に、バックプレート搭載のビデオカードや背の高いヒートスプレッダーのメモリーでは干渉する恐れがあるので、組み合わせる環境は要注意だが、ロープロCPUクーラーで冷却と静音性を重視したい人は検討する価値ありだ。

Core i7-6700K 定格クロック/アイドル時
  CPU温度
(平均)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  25 ℃ 28.3 ℃/26.5 ℃ 29 ℃ 39 ℃ 408 rpm 33.2 dBA
TS15Aより -3 ℃ +0.8 ℃/+0.5 ℃ ±0 ℃ +2 ℃ -604 rpm -1.3 dBA
Core i7-6700K 定格クロック/高負荷時
  CPU温度
(平均/最高)
メモリー温度
(DIMM1/DIMM3)
VRM
温度
M.2 SSD
温度
ファン
回転数
ファン
騒音値
  64.9 ℃/74 ℃ 40.5 ℃/38.5 ℃ 43 ℃ 44 ℃ 1017 rpm 34.4 dBA
TS15Aより +4.1 ℃/-3 ℃ +3.5 ℃/+3.2 ℃ -9 ℃ -3 ℃ -2661 rpm -18.2 dBA

CPU:OCCTテスト中の温度推移。10分間のストレステストと5分間の待機状態

 コンパクト&ロープロファイルのCPUクーラーのテストは、これにて終了。次回は、エントリーした9製品の結果を集計して王座を決定していこう。

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中