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ジュニパーのNFV製品群とNECのクラウドや通信事業者向けシステムを組み合わせ

NECとジュニパーが協業を強化、NFVソリューションを提供へ

2016年03月17日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECとジュニパーネットワークスは3月16日、NFV(ネットワーク機能仮想化)ソリューションの提供における提携を発表した。NECのクラウド基盤や通信事業者向け運用管理システムと、ジュニパーの通信機器や仮想ネットワーク製品群を組み合わせて提供する。

 両社では2003年から、通信事業者や企業向けの高品質なソリューション実現を目的として協業してきた。これまではマイクロ波/IP/光通信システムなどを重点領域としてきたが、今回の提携を通じ、さらにビジネス改革を支援するSDNやNFVのソリューションまで対象領域を拡大する。

 具体的には、NECのクラウド基盤「NEC Cloud System」と、通信事業者向け通信運用管理システム(OSS/BSS)、統合運用管理ソリューション(MANO)システムインテグレーションのノウハウに、ジュニパーの通信機器、仮想ルーター「vMX」、仮想ファイアウォール「vSRX」などのVNFを組み合わせて、顧客に提供する。

ジュニパーのNFVソリューションアーキテクチャ(ジュニパーサイトより)

 両社ではこのソリューションをグローバルに展開していく計画。また、IoTやリテール(小売)、監視のクラウドサービスなどを検証するために、研究環境を整備し、共同で技術検証を行っていくとしている。また第一弾のソリューションとして、NECが、通信事業者向けのvCPE(顧客宅内通信機器の仮想化)ソリューションにジュニパーのNFV対応機器/ソフトウェアを採用するとしている。

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