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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第17回

プラモの出来が段違いなエアブラシとエアコンプレッサー

2016年03月11日 17時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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模型専用といえるスペック

 エアブラシは、エアコンプレッサーで圧縮した空気の力で塗料を吹き付けます。エアコンプレッサーはモーターで空気を圧縮するのが普通なのですが、Mr.リニアコンプレッサーはリニア駆動フリーピストンという方式を使っていて、モーターではなく直接電磁力で圧縮ピストンを駆動しています。モーター式はダダダダダみたいな音がするのですが、それに比べると動作音がものすごく静か。夜でも使うことができるので、自宅で使うには最適です。

白い部分は吸気ユニット。ブーンという連続音がします。無負荷時の動作音は50db。静かな事務所程度らしいです

 L5は幅120×奥行き160×高さ160mmと小さく、重さも2.4kgしかないので置く場所も取らず移動も簡単。大きい物を塗装する時はちょっと横にずらして、ということも楽ちんです。

 現在はL5のほか上位版のL7というのがあるのですが、購入当時はL7がなく、代わりにL10というのがありました。L5の定格圧力は0.1MPaで、最高圧力は0.12MPa。吐出空気量は毎分5.27リットル。模型専用に作られているため、圧力も吐出量も最適に設定されているとのことです。

 ちなみに自動車の塗装などに使われる大型のコンプレッサーは、たとえば圧力0.7MPaで吐出量毎分35リットルなどという感じ。L5はその7分の1程度に抑えられています。そうしないと細やかな塗装なんてできないし、そもそも吹き付ける勢いでプラモが飛んで行っちゃうわけで、まさに模型専用的なスペック。また、Mr.リニアコンプレッサーは1日中動かしっぱなしにしていても大丈夫ですが、大型の物は連続運転は15分などとなっています。

 ワタシのL5は圧力計付きのレギュレーターがセットになったもの。レギュレーターは空気圧の調整のほか、水抜きの機能をもっています。

 湿度の高い日などは空気を圧縮すると水滴ができてしまう可能性があります。水性塗料ならまだしも、油性の塗料を使っているときに水分は大敵。そこだけ弾かれて、まだらになったりしてしまうのです。レギュレーターを付けていても湿度がものすごく高かったりすると水滴ができてしまうこともあるんですが、ある程度までは除去してくれるので必須と言っても過言ではありません。

圧力計付きのレギュレーター。湿度の高い日は、下にあるビンに水滴が溜まります

電源を入れると0.15MPa近くまで圧力が上がります

エアを全開にしていると0.08MPaぐらいまで下がります。出したり止めたりすると、だいたい0.1MPaあたりを前後します

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