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マルウェア攻撃が前年から倍増、デルがセキュリティー脅威年次報告書を発表

2016年03月10日 18時04分更新

文● 松野/ASCII.jp

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2015年のセキュリティー報告書を発表(画像はデルのWebサイト)

 デルは、2015年のサイバー犯罪の傾向を分析し、深刻なリスクを特定するセキュリティー脅威年次報告書を発表した。Dell SonicWALLのグローバル・レスポンス・インテリジェンス・ディフェンス(GRID)ネットワーク、Dell SonicWALL のネットワークのトラフィック、その他の業界情報ソース、そして企業や組織から集積したデータをもとに作成したもの。

 報告書は、サイバー犯罪の新しい傾向について、『セキュリティ・システムの先を行くエクスプロイトキットの進化』、『SSL/TLS 暗号化通信の増加により、サイバー犯罪者がファイアウォールからマルウェアを隠す機会の増幅』、『アンドロイド・マルウェアの継続的増加』、『マルウェア攻撃の顕著な増加』などを指摘。

 なかでもマルウェア攻撃の増加について、Dell SonicWALLが2015年に受け取ったマルウェアのサンプルは6400万にのぼり、2014年の3700万から73%増加。攻撃回数も前年の42億回から81.9億回に倍増しているとした。

 ネットワーク・トラフィックのトップは『Dyre Wolf』と『Parite』の組み合わせで、長期にわたり活動する他のマルウェアには、複数のドライブバイ・キャンペーンで広く利用されているJavaScriptの『TongJi(ユーザーが感染されているサイトに訪問するだけで、ユーザーが気づかないうちに自動的にダウンロードを行うマルウェア)』や、少なくとも2006年から活動している一般的なサイバー犯罪のボットネットの『Virut』が挙げられるとしている。さらに、2008年からWindows OSをターゲットとしていたコンピューターワームの『Conficker』が復活しているとした。

 詳細な報告書は、デルのウェブサイトから確認できる。

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