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組みたい自作PC構成まるわかり!! 第6回

【今月の自作PCレシピ】人気Mini-ITXケース「M1」を使った自作のコツ

2016年03月19日 15時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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オススメの電源ユニットは
SilverStoneのSFX電源

 「M1」はSFX規格(最大奥行き130mm)に加えて、奥行き160mmまでのATX電源ユニットにも対応しているが、ATX規格では、ビデオカードの最大ボード長は“195mm”まで短くなる。

 ビデオカードを搭載するなら、SFX規格の電源ユニットでキマリと言える。そのSFX電源ユニットだが、M氏イチオシ品はSilverStone「SST-SX600-G」だ。

80PLUS GOLD認証を取得した容量600WのSFX電源ユニットのSilverStone「SST-SX600-G」。電源内部の温度が45度以下の際は、ファンが回転しない準ファンレス設計なのも魅力のひとつ。実売価格は1万6000円前後

フルプラグイン仕様でケーブルにはフラットタイプを採用

 M氏によると、「GeForce GTX TITAN XなどのハイエンドGPUの動作に問題ない容量600Wで、奥行きも最大カード長の約305mmを搭載できるサイズです」

 「そのうえ、電源ケーブルはM1の自作で必須と言えるフルモジュラーかつ、フラットタイプのケーブルを採用と、安心してオススメできる仕様になっています」

 「ほかのPCケースでSFX電源をいろいろ試していますが、静音性や安定性、ケーブルの取り回しなど、総合的にSilverStoneのSFX電源が良いです」

 「搭載するビデオカードが、全長の短いミドルレンジクラスで、ケース内のエアフローを向上させるなら、120mmファンを搭載し、奥行き130mmのSFX-L規格のSilverStone製電源「SST-SX500-LG」(容量500W)もオススメですよ」とのこと。

SilverStoneが提唱するSFX-L規格の80PLUS GPLD 500W電源ユニット。奥行きを100mmから130mmに延長することで、120mmファンの搭載を実現。実売価格は1万4000円前後

オススメのCPUクーラーは2モデル

 コンパクトPCでは、なるべく冷却性能が高いCPUクーラーを搭載したいところ。全高130mm(サイドブラケット未使用時)までの「M1」にオススメとしてM氏が挙げたのは、Thermalright「Macho 90」で、次点がNoctua「NH-L9x65」だった。ともに同社BTOマシンに採用されている実績バッチリのCPUクーラーとなっている。

 なお、筆者もAMD APUを搭載した「M1」で、Noctua「NH-L9x65」を愛用中。「NH-L9x65」は全高65mmなので、25mm厚の120mmファンを搭載したサイドブラケットも干渉せず取り付けられている。

 「イチオシは、Thermalrightの『Macho 90』です。M1のサポート範囲よりも高い、全高135mmの製品になるのため側面パネルがギリギリになりますが、幅、奥行き102mmのヒートシンクで、冷却性はなかなか良く、Noctuaの『NH-L9x65』よりも高い冷却性能を発揮しました」

 「静音性も同程度なので、総合的に見てイチオシは『Macho 90』です。サイドブラケットを使用して120mmファンや3.5インチHDDを搭載するなら、Noctua『NH-L9x65』がオススメですね」

 「ちなみに、『NH-L9x65』は付属の薄型ファンから25mm厚のファンに交換することで、冷却性能がアップするので、コストは増えますが拡張性と冷却性能を両立させることも可能ですよ」とのこと。

ThermalrightのコンパクトCPUクーラー「Macho 90」。実売価格は5500円前後;サイズは102(W)×127(D)×135(H)mmで、92mmファンを搭載する

仕様的には「M1」非対応になる「Macho 90」だが、ギリギリ搭載することができている。ちなみにM氏いわく、「ケーブルがファンブレードに当たることがあるので、ファンガードを付けたほうが、良いです」とのこと

次点のNoctua「NH-L9x65」。全高65mmで92mmファンを搭載するトップフロー型CPUクーラー。実売価格は「Macho 90」よりちょっと高めな6700円前後だ

究極のコンパクトPCをNCASE「M1」で組もう

 オリオスペックM氏チョイスのNCASE「M1」と組み合わせるのにオススメなビデオカード、電源ユニット、CPUクーラーを紹介してきた、【今月の自作レシピ】。ハイエンドなコンパクトPCを組めるNCASE「M1」でのPC自作に挑戦してみよう。

 ちなみに今回、オリオスペックならではの本格水冷パーツのチョイスも相談したのだが、「M1」での本格水冷は難易度がかなり高いとのことで断念。ただ、オリオスペックでは好みのPCパーツ+本格水冷パーツで注文できるので、本格水冷搭載「M1」マシンを組んで貰うことも可能だ。

【取材協力】

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