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オヤジホビー-ワタシが好きな物はみんなも好き、かもしれない- 第16回

当時はこれでもポータブルだったMacintosh Portable

2016年03月06日 12時00分更新

文● にゃかむら(@TK6506)、編集●アスキー

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古いMacintosh大好き

 あれはいつ頃だったかなと調べてみたら、もう20年近く前でビックリしたんですが、古いMacを買い集めていたことがあります。Macintosh 128Kに始まり、Macintosh 512K、Macintosh Plus、Macintosh SE、Macintosh SE/30と、コンパクトマックと呼ばれたモデルはだいたい持っていました。また、Macintosh IIcx、IIci、Quadra 700あたりのデスクトップモデルもいくつか購入しています。

 なかでもSE/30はフロッグデザインによる作りが秀逸で大好きな1台。新品ケースとロジックボード、アナログボードを買い込み、1台組み上げたりしました。ロジックボードはマザーボードのことで、アナログボードはブラウン管を駆動するための基板です。たぶん保守部品だったんじゃないかと思いますが、なぜか秋葉原で売っていて買うことができました。

 そしてもう1台、お気に入りなのがこのMacintosh Portable。SE/30同様フロッグデザインによってデザインされた、アップル初のバッテリー駆動Macintoshです。

アップル初のバッテリー駆動ラップトップ、Macintosh Portable

ポータブルと呼ぶにはデカいです

 Macintosh Portableはその名のとおりポータブル……と言いたいところですが、幅約39cm、奥行き約37cm、高さ約10cm、重さ7kg超という超重量級のデカさ。ヒザの上に載る小型PCがlaptopと呼ばれるのに対し、こいつはヒザをぶっ壊すlap crusherなどと呼ばれたりしていました。ふだん使っているMacBookAir 13インチモデルと比べると、何回り大きいのかっていうぐらいデカいです。

13インチMBAが、ちょこんと乗った感じになる大きさ

厚さの違い。MBAがペラペラに見えます

 キャリングハンドルが付いているので、持ち運ぶことを想定していたはずですが、ノートパソコンのように持ち歩いて使うというよりも、持ち運ぶことができなくもない省スペースなデスクトップパソコンという感じなのだと思います。

一応持ち運ぶことも考えられているらしい

 このハンドルはディスプレーのロックも兼ねていて、押し込むとロックが外れて開くことができます。開けてみて目立つのは右にあるトラックボール。まだパッドのなかった時代、マウスの代わりといえばこれでした。デフォルトではこのように右にありますが、アップルのサービスに頼むとキーボードと入れ替えて左に付けてもらうこともできました。パッドやスティックより使いやすくて好きだったなぁ。ちなみにトラックボールはテンキーにしてもらうことも可能でした。

ディスプレーを開くときは、ハンドルを押し込んでロックを外します

フルキーボード+トラックボールという豪華なキーボード。キーはカチカチと打てるメカニカルスイッチで、最高のタッチ感

 電源ボタンはなく、Caps Lock以外のどれかのキーを押すことで起動します。でも、ACアダプターをつないでキーを押してみたのですが、うんともすんともいいません。そういえば、ACアダプターについて何かTipsがあったような気が……。

 ちょっと検索してみて思い出しました。バッテリーがない場合、ACアダプターだけだと容量不足で起動しないことがあるのです。で、どうすればいいかというと、PowerBook 100用のACアダプターを使うというワザが。当時、そのためにアダプターを買ったはずと探してみたら、ありました。純正が7.5V/1.5Aに対し、PB100用は7.5V/2.0A。だいぶ余裕が生まれます。

右は純正ACアダプター、左はPB100のアダプター。色は違うけどデザインはまったく同じなのでした

 で、PB100のアダプターで起動してみたら……泣き顔のマックアイコン、Sad Macが表示されてしまいました。昔からMacintoshを使っている方にはおなじみのアレです。ハードウェアに異常が見つかると出てくるサインで、何かしらの不具合があるようです。残念。

 ロジックボードや電源系のコンデンサーが劣化して動かなくなるというのはよく聞くので、いずれ交換してみようかと思います。

 背面には各種ポートが並びます。左からディスプレー出力、外部FDDポート、SCSI、ADB、プリンター、モデム、スピーカー。右側面には1.4MB FDD、左側面には懐かしのリセットスイッチとインタラプトスイッチが。リセットは強制再起動、インタラプトはCPUに割り込みをかけるスイッチで、モニタプログラムが呼び出されてデバッガーが起動します。一般ユーザーには無関係なスイッチなので、間違えて押さないように右にスライド式のロックが付いています。

背面には昔のMacintoshにあったものが全部揃っています

右側面には1.4MB FDD

左側面にはリセットスイッチとインタラプトスイッチ

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