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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」第105回

ストリーミング主体の音楽ライフを、SONOSのスピーカーが根底から変えてくれる

2016年03月03日 15時30分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura) 編集● ASCII.jp

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SONOS PLAY1(左)とPLAY5(右)。それぞれ、2ウェイ、6ウェイのスピーカーが内蔵され、電源を繋いでWi-Fi設定を行えば、単独でApple Musicなどストリーミングサービスの音楽を再生できる

 筆者の元に届くヤフーのプッシュ通知では、東京の気温は依然として一桁台が続いているようですね。ポカポカと眠気を誘う春の陽気の中、花粉症によるくしゃみで威勢良く目が覚める、そんな昨今のカリフォルニア州・バークレーでございます。花粉さえ収まれば、最高の陽気なのですが……。

 さて、筆者は最近、とあるブランドのスピーカーに熱を上げています。その名前はSONOS。モバイル時代のハイファイオーディオを標榜するスピーカー製品を販売しています。

 サイズに応じて、モノラルの小型スピーカーPLAY1、小型ステレオスピーカーのPLAY3、中型ステレオスピーカーPLAY5、そしてテレビの画面の直下に据え置くPLAYBARが、基本的なラインアップ。オーディオの世界では高いほどよいという価値観が一般的でしたが、筆者はPLAY5を買う代わり、同程度の値段で購入できるPLAY1を2台買う事にしました。

 とにかく、書斎でもリビングルームも、音楽が流れている豊かな時間を取り戻したような、そんな体験をしたのです。

iPhone+Bluetoothスピーカーは
実はiPhoneの音を増幅しているだけだった

 モバイル時代のオーディオと言えば、Bluetooth対応製品が主でした。ヘッドフォン、イヤフォン、スピーカーなど、スマホやタブレットからBluetoothで音楽を飛ばして、ワイヤレスで楽しむことができます。筆者も米国に引っ越す時に、JawboneのJAMBOXという赤いBluetoothスピーカー以外のオーディオ機器を諦めた経緯もあり、できるだけスマホに集約しようとしてきました。

 スマホが手元にあれば、そこから音楽を飛ばして、好きな手段で音楽が楽しめます。配線も不要で、非常に快適な音楽ライフを送ることができました。ところがSONOSを使うと、さらに上の快適さがあったことを思い知らされたのです。

 SONOSのスピーカーはWi-Fiを内蔵しており、Apple MusicやSpotify、TuneInといったストリーミング音楽サービスから直接音楽を再生することができるのです。日本語化もされている手元のアプリから再生リストを作っておくだけで、SONOSのスピーカーが勝手に音楽を再生し続けてくれます。手元のSONOSアプリを閉じても、音楽再生は止まりません。

 スタンドアロンでストリーミングを受信し、音楽がある空間を演出してくれるのです。

 このことは、Bluetoothでワイヤレスになる、と喜んでいた筆者の快適さがまやかしであったことを思い知らされた瞬間でもありました。iPhoneで音楽をBluetoothスピーカーに出力していると、自分が部屋から離れると音楽は途切れます。また、iPhoneのタイプ音などをONにしていれば、その音が流れてしまうし、YouTubeのリンクを踏んだらその音声がスピーカーに行ってしまいます。

 良くも悪くも、音のコントロールはiPhoneに集約されており、音楽のある空間ではなく、手元のスマホの音が増幅されているだけだったのです。iPhoneが部屋の環境を保つために、そのリソースを取られているのは不自由だし、部屋の環境を保つためにiPhoneが必要な点も不便だったのです。

ストリーミング音楽サービスをソースとするため、ハイレゾ音声などは再生しないことから、音量/音質ともにPLAY1で十分満足できるレベルだと感じた。iPhone上のアプリはスピーカーのリモコンとして、選曲やペアリング設定を行なうだけ。プレイリストの変更がないなら、スピーカー上部のボタンを押すだけで再生が始まる

ストリーミングの音楽サービスとの組み合わせで
完璧なソリューションとなるWi-Fiスピーカー

 SONOSを使っていると、スタンドアロンできちんと音楽を奏で続けてくれる快適さを思い知らされます。思えば、いままでのレコードプレイヤーやCDプレイヤーがつながったオーディオセットは、きちんと独立して音楽を再生してくれていました。SONOSは、オーディオ機器としての”当たり前”を、あらためて体現している存在と言えます。

 しかし、音楽のソース、つまり楽曲が保存されているのは、インターネット上のサービス、ということになります。膨大なスペースをレコードやCDの保管に割く必要はありません。また、Apple Musicの場合、iTunesの楽曲をクラウドに同期するiCloudミュージックライブラリが利用でき、Apple Musicのカタログにない自分のお気に入りの楽曲も、SONOSから再生することができるようになります。筆者にとって、完璧なソリューションだったのです。

 その代わり、SONOSはハイエンドオーディオとは呼べません。音楽のソースはAAC 256kbpsが限度の圧縮ファイルであり、レコードやCD、あるいはハイレゾ音源などの音質というわけにはいかないからです。そのことを見越してか、PLAY1には外部入力端子すらありません。すべては、ネット経由で、というわけです。

 筆者はPLAY1を1つ買いましたが、もう1台購入する予定です。1台はリビングルームに置き、もう1台は書斎に置こうと考えています、普段は。1つのアプリで、2台のスピーカーそれぞれの再生リストを管理することもできますが、グループ化して、違う部屋で同じ音楽を流すこともできます。さらに、同じ部屋に置いて、ステレオスピーカーのセットとしてペアリングすることも可能です。

 こうしたコントロールも、すべてスマートフォンやタブレットのアプリからできます。スピーカーの操作が必要なときだけアプリを使い、スマホのリソースは他のことに回すことが可能なのです。

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