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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第219回

「Shuriken」で複数のメールアカウントを効率的に管理・運用する技

2016年02月24日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 Windows 10で悩むのがメールソフトのチョイス。1日数通のメールを確認するだけなら標準アプリでいいが、複数アカウントの多数のメールを処理するには機能が貧弱。日々大量のメールをさばく筆者が使っているメールソフトは「Shuriken」(ジャストシステム)だ。2016年2月5日に最新版が発売され、早速アップグレードした。今回は、「Shuriken」で複数のメールアカウントを効率的に管理・運用する技を紹介しよう。

「Shuriken 2016」なら大量のメールもサクサク処理できる

サードパーティーのメールアプリを入れるべきか?

 1日にメールをどのくらいやりとりしているだろうか? 数通から10通程度なら、標準のメールアプリで十分。Windows 10の「メール」アプリでも普通に送受信するには問題ない。しかし、フォルダーを作成したりメールを自動振り分けできないなど、基本機能も揃っていないので、ビジネスで使うのは無理。多数のメールをやりとりするならサードパーティーのメールアプリは必須だ。とは言え、フリーソフトでお勧めできるアプリとなると、「Thunderbird」くらいしかない。

 日々、仕事で100通以上のメールをやりとりしている筆者は、「Shuriken」というメールソフトを利用している。ジャストシステムから発売されているソフトだ。前回本連載で取り上げたのが2012年の「Shuriken 2012」で、最新版は「Shuriken 2016」となっている。価格はダウンロード版が3500円(税別)、アップグレード版のダウンロード版が2000円だ。同一ユーザーが使用するPC3台にまでインストールできるので、自宅とモバイル、オフィスと1ライセンスで対応可能なのはうれしいところ。対応OSはWindows Vista以降となる。また、WindowsメールやOutlook、Thunderbirdなど、主なメールソフトからのデータ移行に対応しているので、乗り換えも簡単だ。

 筆者はメールソフトをすべてのタスクの起点にしている。さらに、メールの送受信履歴は進行状況や備忘録といったデータベースとしても利用している。送受信や検索、管理などそれぞれの処理はほかのメールソフトでもできるとしても、わずかな操作時間の差がトータルの作業効率に影響してくるそのため、メールソフトの使い勝手と機能が重要になる。そこでチョイスしたのが「Shuriken」と言うわけだ。事項からチョイスした4つのポイントを紹介する。

「Shuriken 2016」を紹介するジャストシステムのウェブサイト。価格はダウンロード版なら3500円、アップグレード版なら2000円となる

理由その1:きめ細かいカスタマイズが可能で複数アカウントの管理が簡単

 複数アカウントの登録ができ、同じ表示エリアで一元管理できるのが便利。アカウントごとに表示が切り替わると、串刺しで管理できないので、この点はうれしいところ。GmailやYahoo!メールを簡単に登録できるのもウリらしいが、一般的に複数アカウントを使う場合は独自ドメインになると思うので特にメリットは感じない。また、新バージョンでは、ドコモメールも手軽に登録できるようになったとのことだが、まだ利用したことはない。

 それよりも便利なのが、とても細かいカスタマイズができる点。「共通の設定」や「アカウント登録設定」に多数の項目が用意されているのだ。例えば、メインアドレスでは署名を付けてCCには上司を入れる。サブアドレスでは、BCCに自分を入れるがCCや署名は使わない。プライベートアドレスでは、通知確認を要求するが、要求確認をする際は送信前に確認する。その際、署名を入れる場所は引用文の上もしくはメールの最後のどちらかを選べる、といった設定が可能だ。日々の作業中に気になったことがあったら、設定を変更していくと、そのうち非常に使いやすいメールソフトに仕上がる。この環境に慣れると、ほかのソフトやウェブサービスを利用する際に、とてもストレスを感じてしまう。

GmailやYahoo!メール、ドコモメールなどはIDとパスワードだけで、手軽に登録できる

「アカウント登録設定」では、アカウントごとの挙動を設定できる

迷惑メールフィルターを選ぶ。学習型を選んだうえ、基本フィルターも有効にすることはできる

「共通の設定」では様々な機能をきめ細かくカスタマイズできる。項目内容は書き切れないほどだ

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