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ミラーレス一眼『PEN-F』が登場した今だからこそ

発売直前なので、銀塩カメラの名機『ペンF』を再確認する

2016年02月25日 13時00分更新

文● 岡田清孝 編集●ASCII.jp 写真●岡田清孝

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レトロで復刻デザイン的な文脈を持つクラシックカメラ風デジイチが定期的に登場する。その元ネタを知ったら、より楽しいかも?というのがこの企画。

新旧のPEN F

 ちまたのカメラマニアの間では、ミラーレス一眼PENシリーズの最上位モデルOLYMPUS PEN-Fの登場で盛り上がっているが、若い人のなかには元祖ともいえる銀塩カメラ『ペンF』を知らない人もいるかもしれない。そんな人のために宮野コレクションに収蔵されている実機を特別にお見せするとしよう。

パッと見はコンパクトカメラのようなデザイン。上面はシャッターボタンとフィルムカウンター、巻き戻しクランクのみとシンプル。

1コマで2枚取れる、ハーフサイズ一眼

 そもそも『オリンパス ペンF』とは1963年に登場した世界初のレンズ交換可能なハーフサイズ一眼レフ。ハーフサイズとは銀塩フィルム時代に一般的だった35mmフィルムの半分の面積を使用するもので、同じフィルムでも倍の枚数を撮影することができ、まだフィルムが高価だった当時では重宝された。

35mmフィルム(36×24mm)の半分を使用するハーフサイズ(18×24mm)。面積はデジカメのAPS-Cサイズ(23.5×15.6mm前後)に近い。通常に構えると縦位置になるのがユニークだ。

 『PEN F』最大の特徴は、一眼レフなのに上面に三角形のペンタプリズムがない独特のボディー形状。これはハーフサイズは縦長の画面なるで、通常では上下に可動するミラーを左右に可動させてしまおうという斬新な発想で実現した。

ミラーが左右に可動する仕組みは、2005年に発売されたフォーサーズ一眼レフ『E-300』にも採用された。

 宮野コレクションの『ペンF』は、正確には1966年に発売された2代目で、露出計やセルフタイマーが搭載された上位モデル『ペンFT』という機種。程度のよいブラックボディーはかなり貴重で、10数年前に中古で出会ったとき、迷わず衝動買いしたことを覚えている。

初代では『F』の刻印が彫られた位置にセルフタイマーレバーを装備。デザイン的には初代のほうが好み。

ボディー前面にシャッターダイヤル。デジタル『PEN-F』に通じるデザインだ。感度の表記がASAなのにも時代が感じられる。

 露出計の電源に使用する水銀電池「MR9」はすでに製造が終了しているが、酸化銀電池「SR43」を代用できるアダプターが発売されているので安心。(もっとも肝心の露出計自体の精度が若干怪しいが・・・)

オリンパスOM1やニコマートFtシリーズ、ライツミノルタCLといった1970年代前後の名機たちに使用されていた電池『MR9』を復活させるアダプター。写真店で2300円前後で購入できる。

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