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月刊 格安SIM王 第14回

安心してください。筆者はずっと入ってますよ。

格安SIMサービスを使いたい人からITライターに10の質問!

2016年03月15日 11時00分更新

文● 正田拓也 編集●ASCII.jp

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Q:海外にも格安SIMサービスってあるのでしょうか?
A:当然あります! mineoは海外用プリペイドSIMも用意

 そもそもMVNOの仕組みは海外から入ってきたものなので、多彩なサービスが展開されている国や地域がある。そのため、日本よりも安くて使いやすい回線がたくさんあるところも。

 場所によっては、MVNOでなくMNOも十分に競争に組み込まれており、特に区分けなくコストパフォーマンスの高い回線を選べる。では、どれを選べばよいかは、場所によって異なり、新サービスの登場や品質の移り変わりなどで常に変動していると考えたほうがよい。まさに日本の格安SIMサービスと事情は一緒だ。

 なお、mineoにも海外向けの「mineo海外用プリペイドSIM」がある(解説記事はこちら)。日本国内で入手し、日本語で初期設定やヘルプデスクが利用できる。語学が得意でない人にも優しい海外SIMだ。これも、仮想的に海外の回線を日本ブランドで利用するための格安SIMサービスと言えるだろう。

パッケージにSIMと利用手順の小冊子が封入されている「mineo海外用プリペイドSIM」。海外で即使える頼もしい1枚だ

Q:「通話をメッセージアプリ任せ」って実際はどう?
A:音声遅延は慣れでカバー! 海外渡航時に真価を発揮する!?

通話料が怖い海外渡航時も、LaLa Callなどメッセージングアプリを使えば安価に済ませられる

 よく「通話はLINEに任せればいいからデータ専用プランにしよう!」などという話を聞くが、実際問題として使い物になるのだろうか?

 090/080/070で始まる番号の通話に比べて、音声の遅延など通話品質という点では差がある。ただ、ある程度は慣れでカバーできるところもあるので、一度試して見て判断してほしい。

 SNSの通話機能のほかに、050から始める番号を与えられ、通信事業者が提供するIP電話サービスもある。格安SIMサービスのなかには、そんなIP電話サービスが無料で付属する場合もあり、mineoならデータプランでも「LaLa Call(ララコール)」が基本料無料で利用できるので、登録だけでもしておいて損はない。

 じつはIP電話機能は、国内で使うよりも海外渡航時の強い味方。着信料がかからない上、国内への通話料が圧倒的に割安なので、積極的に活用したい。

Q:ドコモとau端末は格安SIMサービスでも使えるって本当?
A:ドコモ端末はほぼ使えると思ってよし! au端末は注意

 ドコモのスマートフォンは、ドコモ回線を使った格安SIMサービスでほぼ使えると思ってよい。FOMA携帯電話も通話機能も契約した格安SIMなら通話が使えることも多い。

 対して、auのスマートフォンをau回線の格安SIMサービスで使う場合には制約が多い。まず、LTE対応が必須。さらに、最近登場したVoLTE対応機種はSIMロック解除も必要。iPhoneは、OSのバージョン次第では問題を抱えている。

 ドコモ/au回線のどちらにしても、確実を期すためには格安SIM事業者のサポート情報(動作確認端末一覧など)を確認することが大前提だ。mineoの場合はau回線のAプランドコモ回線のDプランともに最新の動作確認端末が詳しく掲載されている。

 なお、ソフトバンクの端末はSIMロック解除をすることでドコモ回線で使えるものが多い。

mineoの場合、iOSがメジャーアップデートした際などの検証スピードが頼もしい

Q:いつでも違約金なしで解約できるって本当?
A:データ専用プラン系なら大半のサービスで違約金は発生しない

 旨い話にはなんとやらで、格安SIMサービスで一番不安に思うのが違約金。しかし安心してほしい。一般的な格安SIMサービスと呼ばれるものでデータ通信専用のSIMならば、違約金なしでいつでも解約できるのものが大半だ。

 やめたくなったら負担なしにやめられる。手続きの関係で解約は月単位ということもあるが、月額費用も安いのでそこはあまり大きな金額にならない。

 音声通話付きの回線の場合は、開通から半年から1年程度の制限があり、短期での解約時は違約金がかかるところもあるが、mineoのようにすぐ解約しても違約金がないところもある。

 ただし、mineoはMNPによる同番号乗り換えで転出する場合、短期契約者の手数料が違約金相当分にまで高くなる。乗り換えはともかく、新規契約したSIMを何らかの事情でやめざるを得ないとき、懐に優しいのは格安SIMサービスだということも覚えておこう。

Q:格安SIMサービスには年齢認証がないって本当?
A:本当。LINEなど年齢確認前提サービスの利用はひと手間必要

 年齢認証がないことによる最大の不都合はLINEの利用で、“大人”だということを確認できないとID検索ができない。親が子どもに格安SIMサービスのスマートフォンでLINEを使わせるには好都合なのかもしれないが、大の大人がLINEを使いたい場合は困る。

 電話番号検索ができないのはどうしようもないが、ID検索は検索するほうだけならPC用アプリを使うことでPC側から可能。また、裏ワザ的に認証をなんとかする方法はネットで検索するといくつか出てくる(その方法が使い続けられる保証はないが)。

年齢認証がなくても「ふるふる」で登録はまったく問題なし

QRコードでも認証は可能だ

 とはいえ、年齢認証をしなくても友だち自動追加やメールによる招待は問題なし。「ふるふる」やQRコード認証といった、近くにいる人を登録する機能も使える。リアルな知人とつながる場合であれば、あまり問題はなさそうだ。

登録後、ちゃんと会話ができている

PCのLINEソフトからID検索と登録が可能だ

Q:キャリアメールがなくなって不都合ある?
A:常用者にとっては死活問題。ガラケーとの二刀流が吉

 ○○@docomo.ne.jpといったキャリアメールがないことが「安さの秘密です」と言ってしまいたくなるほど解決できない問題。たとえば、キャリアメール以外を受信ブロックしているキャリアメール利用者にはメール通信手段がない。

 この問題はなかなか回避できないので、現実的な回避方法はキャリアメールを使える契約を残したフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)を持ち、通話とキャリアメールはそちらで済ませる方法。2台持ちになるが、3大キャリアで1台スマートフォンを持つよりも維持費が安くなる可能性は十分ある。

 なお、利用登録用のIDにメールアドレスを設定するサービスで、キャリアメールのアドレスしか登録できないものもある。昨今はその限定も外れつつあるが、いま使っているサービス、もしくはこれから使いたいサービスがその仕様かどうか、ぜひとも確認しておこう。

mineoで最もコスパが良いのは? キャンペーンってどのぐらいお得?

格安SIMサービスに乗り換えたい人々に贈る一問一答!
mineoコミュニティサイト「マイネ王」に掲載中!

■関連サイト

(提供:ケイ・オプティコム)

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