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数年前はクラウドもIoTと同じだった 専門記者が語る実感

連載
ASCII STARTUP週末かわら版

編集部でのこぼれ話を中心に、この先のスタートアップ関連の動きをおさらい! 記事にする必要のない余計な情報、ウラ話を中心にゆる~くお届けします。

北島:週末コンテンツの座談会ですが、かつてインフル疑惑で欠席した自分が言うのもなんだけど、リアルにインフル陽性で鈴木さんが今回はダウンです。

盛田:わたしも早く帰りたいからインフルエンザかもしれないです。

北島:実際なると結構辛いよ。正直、編集部の各所で散発的に発生していて怖いんですけど。

大谷:私はリアルで3週間前死にましたからね。大の大人が40℃の熱で2日間まったく動けなくなりました。打ち合わせとか全部飛ばしてしまったので、今週はリカバリの週です(涙)。

盛田:うわっ、大谷さん!

北島:登場思ったより早いですね。そういうわけで今回、TECH ASCIIを代表する記者、特別ゲストで大谷イビサさんが登場です。偶発的な結果ですが、お休みの鈴木さんの代打をしていただきましょう。

大谷:今週の記事だとスタートアップじゃないけど、盛田さんのクラウドソーシングの記事が面白かった。タイトル読んだだけの人は「ひどい」とコメントし、中身読んだ人は「原稿料の安さは確かに業界の問題だよねえ」という反応が返ってきた。

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盛田:ありがとうございます。イケダハヤトさんも「この記事のつくりいいなぁ」って反応してくれてましたね。すぐあとに「よっしゃ、クラウドソーシングで記事発注をしてみた」って言ってて一瞬ドキッとしたけど。

北島:びっくりしたけど、ちゃんと前後のツイート読んだら、納得できました。「そういった発言をする人がいるんじゃないか」って部分もふまえているのかな。

大谷:お小遣い稼ぎの主婦からするとまあまあいい感じなんですが、本業の人からすると「えっ?」というコスト感。まさに桁が違う。発注する側も「安くできる=クラウドソーシング」になっているので、闇は深いなと。

北島:この辺の話題で”もやもや”していた人が、どれだけ多いかってことですね。

「さくらのIoT Platform」がスタート

北島:クラウドソーシングの話題、さらに話すと長そうで、実際話せるだろうけど、今週あった別のクラウドがらみの話題を聞いてもよいですかね。

大谷:今週は「さくらのIoT Platform」からスタート。田中さん、小笠原さんなどが登壇したのはもちろん、Cerevoの岩佐さんやソラコムの玉川さんまでゲスト登壇して、異様に豪華だった。記事書いたあと、NEC・レノボの社長からFBで友人申請来てびびったw

北島:そうです、そのお話が聞きたかったので、大谷さんがゲストなわけですね。

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大谷:ごめん。流れをまったくぶった切ったw 興味深いのはさくらがソフトバンクとのMVNOの事前協議に参加するという話。ソラコムはNTTドコモ網なので、ソフトバンクがIoT向け通信に入ってくると、マルチキャリア化して面白い。どうせならISDNで品質もいいPHS網をIoT向けに開放してはどうかと思いますけどね。あとはKDDIの動向ですね。

北島:残りの一角、今後どう展開するかが楽しみな部分です。

大谷:あと、記事に書けなくて残念だったんですが、個人的にはヘルスケアIoTのサイマックスさんの話が面白かった。トイレに後付けでセンサー付けて、常時排泄物をチェックするというやつ。全自動のヘルスケアチェックを謳っています。排泄物チェックですよ。あれ、盛田さんにガソリン投入しちゃった?

盛田:いつでもお声かけくださいね(ニッコリ)

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大谷:で、興味深いのは、商社の双日さんと組んでビジネス展開するという点。VCでも、大手企業でもなく、商社がIoTビジネスにからんでくるということで、今までのスタートアップとは異なる地平を目指すようです。

北島:今までデバイスとクラウドのお話はIoTまわりで散々出てきているけど、本当の意味でセンサーが無数にある世界を進めるなら、そういった部分も必要というわけですね。ビジネスとして、「多くのデータがインターネットにはき出される」(田中社長)にはどうするか、というところで。

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大谷:今は亡きガチ鈴木さんもこんな記事挙げてくれましたが、グローバル目指さないとIoTビジネスはダメだと双日の担当者も語ってくれました。ソラコムやさくらインターネットのような技術面でIoTを支援するところは増えてきましたが、ビジネス面で支援してくれるところがこれから増えていくと国内IoTビジネスも離陸しそうですね。

盛田:シンプルな話、儲かるといいんですけどねー。IoTっていまのところ要素技術が整ったけど、なかなかビジネスになりづらいっていうVRとおなじような状態にありそうな気がして。

大谷:本当そうなんです。モノは作れるんだけど、ビジネス作るのはやはり大変。それを見て、「もうIoTは終わった」みたいな記事もあるんですが、数年前はクラウドもそうだったわけで。個人的には大手メーカーから脱藩した人が、どんどん面白い製品を作ってくれるといいなと思います。

北島:クラウドの部分、納得しやすいです。そういえば同じたとえをしていたIoT系スタートアップ関係者の方もいました。あとはIoTだと、言葉の範囲自体が相当広いところと、立場や業種で意味合いが違うというのもありますね。

大谷:まあ、さくらの発表でも産業系の「狭義のIoT」から、コンシューマーや一般企業を巻き込んだ「広義のIoT」へシフトするみたいな話もあったので、そこの領域は今後とも追っていきたいです!

毎日がカレーのお知らせ

北島:せっかくゲストに大谷さんいるので、今週の記事についてもっと聞きたいんですが、こういうアプリ、どうですか。

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大谷:FBカレー部の大谷としては、気になりますね。カレー部の投稿ものすごく量が多いので、好みの店をストックしようと思うと、あっという間に洪水に流されます。なので、みなさんの投稿が共有データベースになると便利なんです。

盛田:どんだけカレー好きなんですか……

大谷:盛田さんのう●こと同じくらいカレー好きです!<もちろんカット

北島:(基本的よほどNGな発言でない限り、カットはされないんですよね、この座談会……)

大谷:ラーメン毎食食べて、飽きたからカレー部来て毎食カレーって人いますからね。飯田橋は良質なカレー店が多いので、なかなか幸せです。

北島:お昼時になると、必ず大谷さんのカレー情報がFacebookのお知らせで出てきてますね。私だけじゃないかもだけど。そんなにあるのかと。

画像は1月にリニューアルしたばかりの無印良品のカレー

住友ビルの受付にPepperくんが立ってる世界

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大谷:大企業の取り組みだと、こちらも気になりますね。住友不動産さんにはうちらもお世話になっていますし、ああいったデベロッパーがなぜスタートアップ支援かとても興味深いです。そのうち住友不動産のエントランスによくある水槽とか、掃除のおばちゃんとかもIoT化されるのではないかとw

盛田:住友ビルの受付にPepperくんが立ってる世界とか普通に来そうな感じが…

大谷:いや、それは本当に近いと思う。不動産ビジネスも、場所貸しではなく、いかに付加価値付けていくかという話なわけで。

盛田:個人的にはIoTスタートアップの力でエレベーターがもうちょっと賢くなんないのかと思うんですけど。「お待たせしました」って機械に言われてもうれしくないんじゃ!(バンバン)

大谷:それはクレームの行き先が違うw エレベーターのアルゴリズムもいろいろな結果として、ああなっているわけで。

北島:つまりPepperさんがエレベーター内で「申シ訳アリマセン」と言ってくれればいいんですか?

盛田:Pepperエレベーターガールか、意外とありかもしれない……

大谷:Pepperさん、最近コスプレされ過ぎている感がw

昨年のMaker FairのPepperさん

北島:あと今週はこちらも話題になってました。ASCII砲的な影響がすごかったといただきました。

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大谷:みなさんいかに使いにくいかということですかね。外資系のツールをわかりやすくって需要は確実にあるんです。日本流のユーザーインターフェイスをかぶせるだけで、商売にしているところけっこうありますよ。あとは無償というキーワードにみんな弱い。うちの分析担当が一番反応しそう。

Dot metrix

北島:先方いわくサーバーはぎりぎり耐えられているとのことなので、利用者が増えるぶんには問題ないようですよ(適当)。さて、今回はさくらインターネットの発表会ネタだけと思ってましたが、ここまでのフルコミットありがとうございました!>大谷さん

来週は横浜ベンチャーピッチとOcufes

北島:最後に来週の予定を。私は本日のソニー/ネクスト/KADOKAWA 3社合同アイデアソンに参加予定。参加しながらの取材は初めてです。記事にできるかも未定!

盛田:参加するの!来週末はOcufesがあるんだよね。行きたし。

北島:ぶっつけ本番で行ってきます。そして来週のOcufes(オキュフェス)、楽しそう。本当にVR系は参加することに意義があるから興味ある人は行くべきだと思いますね。行かないとわからないのが、問題の核心というか……。

盛田:VRは記事として伝えるのが難しいのも問題なんだよなー。書くとしたらがんばりたい。

北島:ぜひぜひ。最後に、鈴木さんが元気なら行けるであろう取材予定のお知らせも。来週2月15日は第2回横浜ベンチャーピッチが開催予定です。こちらのテーマもIoT。これから熱い領域になると期待したいですね。

●今週の一言
盛田:ボタンを押すだけでやる気が出る機械が欲しいです。
鈴木:(インフルエンザのためコメントなし)
北島:VRといえばMagic Leapのデモ、見たいよね

左から北島幹雄、盛田諒、ガチ鈴木(今回はお休み)

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