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最新パーツ性能チェック 第186回

AMDがリテールクーラーを更新! その強化具合をチェック

2016年02月11日 17時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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 AMDが新型リテールクーラーを発表した。その新型クーラー「Wraith Cooler」を入手できたので、今回はそのレビューをお届けしよう。

AMDロゴが光ってかっこいい新リテールクーラー「Wraith Cooler」

 だが、一部AMDファンにおいては「リテールクーラーの更新の前に、言うことがあるだろう」と思ったハズである。次期CPU“Zen”はいつ出るのか? である。

 まさかSocket AM3でWindowsのバージョンをひとつまたぐとは思ってもいなかったのは筆者もだが、GPUでもなく、APUでもなく、久しぶりのCPUに関するニュースが、リテールクーラーだったのは驚いた。

 新しいリテールクーラーは投入タイミングからすると、Zenにも採用されるのかな? とも判断できるので、Zen時代に備えてチェックしていきたい。

 ちなみに、AMDのCPUはリテールクーラー以外を使用すると保証対象外になる。たまには保証内で遊んでみたい。そんなパワーユーザーたちに、今回の新リテールクーラーWraith Coolerは強くオススメできる仕上がりだ。

旧リテールクーラーよりも大型化

 まずは、外観をチェックしていこう。Wraith Coolerは大型化しているが、旧リテールクーラーから引き続き、トップフロータイプになる。筆者が愛してやまないサイズ製CPUクーラー「グランド鎌クロス」シリーズのように、極端に大きいというわけではなく、そこそこの大きさだ。

 サイズはヒートパイプを含まない場合、104×95×79mm。両サイドに少しはみ出ているヒートパイプ×4を含む場合は104×115×79mmになる。

 自作PCファンからすると「すっごくミニマム」なサイズに感じるが、旧リテールクーラーからすると二回りほどサイズアップであり、並べてみるとけっこうインパクトがある。形状的な注意点としては、マザーボードのレイアウトによっては、メモリーと干渉する可能性があるくらいだろうか。

新リテールクーラーWraith Coolerが付属する、AMD FX 8370の新パッケージ

Wraith Cooler。旧リテールクーラーはCooler Master製だったが、今回は製造メーカーがわかるような情報は見当たらない。ただ、作りからするとCooler Masterっぽい

底面には幅広の銅プレート。旧リテールも同様だが、厚みが異なり、Wraith Coolerは約3mm、旧リテールクーラーは約1.8mmと分厚くなっている

側面から見るとヒートパイプがはみ出している

ワンアクションでがっちり固定できるレバーはとくに変更ナシ

こちらは従来のリテールクーラー

新旧を比較すると、サイズ差がよくわかる

 外観的に大きな変化を生み出しているのものは、90mm角ファンだ。通電時にはAMDロゴが光り輝き、AMDファンであれば大喜びコースである(編注:油没冷却時の生存チェッカーにいいとも言ってました)。

 またAMDの資料によると、静音化と冷却性能に大きく寄与している存在でもある。このあたりは後述の検証結果からもよくわかる部分だ。

光るAMDロゴ

光るAMDロゴのアップ。ドット模様がステキ

角度をつけると一気に目立たなくなってしまう

ケースのフロントをメッシュにしたくなる

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