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GTX980M&Core i7-6700は無敵過ぎる、最強ゲームノート「GALLERIA QSK980HES」を徹底レビュー

2016年03月15日 11時00分更新

文● オオタ/ASCII.jp

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外観はゲーミングノートとしてはオーソドックス
タッチパッドが左寄りなのはオンラインゲーム向けか

 早速外観から見ていこう。まずはキーボードから。パッと見て気になったのは、タッチパッドが左側に寄っていることだろう。ほとんどのオンラインゲームは、キャラクターの移動方法として、初期状態で「W」「A」「S」「D」が割り当てられている。よって、身体の中心が左側に寄りがちなのを配慮した結果なのかと予測した。ただ、大体のゲーマーはマウスを接続してプレイする。ゲームにおいては緊急避難として、ゲーム以外でVODサービスやブラウジングで利用する際に役立てたい。

キーボードを正面から見てみるとタッチパッドが左側に寄っているのが見て取れる

タッチパッドのクリック部分は独立した分離ボタンだ

GPUを搭載しているだけあり、ACアダプターは大きい

 キーボードの機能としては、マクロ設定などが行なえる「ショートカットマネージャー」とゲーマーにとってあると非常に便利なキーボードバックライトを調整できる「キーボードライトマネージメント」が搭載されている。まずはショートカットマネージャーから紹介していこう。

「Caps Lock」爆撃を無効にできる
マクロ登録も可能

 ショートカットマネージャーには、特定のキーを押したら事前に登録した操作を行なうマクロ機能やショートカット機能、ソフトを起動させるといった操作を1ボタンで可能にするホットキーを登録できる機能。また、ゲームのチャット中に「Caps Lock」に触れてしまいいきなり日本語入力ができなくなることを経験した人は多いだろう。そういった特定の操作には不要のキーを、事前にプロファイル登録して無効化する機能も用意している。

ショートカットマネージャーは初回起動時に解りやすいようにガイダンスが用意されている

キーのマクロ登録やショートカットキーの登録、キーの無効化もこちらの機能から行なえる

左側だけ点灯も可能
キーボードライトマネージメント

 もう1つのキーボードライトマネージメントはキーボードのバックライトを調整する機能。キーボードを「左」「中央」「右」に分割してカラーを変更したり、逆に左側だけを点灯させることもできる。太陽光が入り込んでディスプレーが見えなくなることは問題なので、基本的にゲーマーはカーテンを閉めて暗い部屋でプレイする。キーボードライトの調整は言うに及ばず、使用頻度の高い左側だけを点灯させるといった機能は、プレイにかなり有効に働く部分だろう。

キーボードのバックライトのカラーや点灯バリエーションも変更ができるキーボードライトマネージメント

ゲームでの利用頻度が高い左側だけを点灯させるといったこともできる

左側面はUSB無し!
インターフェース周りをチェック

 「GALLERIA QSK980HES」のインターフェースを見てみよう。右側面はUSB 3.0が3つとSDカードリーダー。左側面は、左からラインイン端子、ラインアウト端子、マイク端子、ヘッドフォン端子と都合4つ搭載している。USB端子を左側から落とすのはゲーミングノートPCらしい構成だ。背面部には、左からLAN端子、USB 3.1 Type C、HDMI、Mini Display Port、電源入力となっている。

右側面は、USB 3.0が3つとSDカードリーダーを備える

左側面にはラインイン端子、ラインアウト端子、マイク端子、ヘッドフォン端子を搭載。USB端子は無し!

40Gbpsの転送速度
最新規格Thunderbolt 3に対応

 背面部に用意されたUSB 3.1 Type Cは、Thunderboltの最新規格Thunderbolt 3に対応するIntel製コントローラー「Alpine Ridge」。USB対応機器のみならず、Thunderbolt 3に対応するストレージなどとの接続も可能だ。

背面部には、左からLAN端子、USB 3.1 Type C(Thunderbolt 3として利用可)、HDMI、Mini Display Port、電源入力

 Thunderbolt 3は、Thunderbolt 2の2倍に相当する、最大40Gbpsという超高速な転送速度に対応。この転送速度を活かして、端子1つで2台の4Kディスプレー出力が可能だ。また、既存のThunderboltデバイスも、従来のMini DisplayPortからUSB Type-Cに変換するアダプターを利用すればOK。現行のThunderboltポートでThunderbolt 3デバイスを使うこともできる。性能だけを見ればUSB 3.0とは比較にならないのだが、惜しむらくは、登場したばかりの規格なので、まだほとんど対応機器が発売されていない点だろう。「GALLERIA QSK980HES」がThunderbolt 3にサポートしていると頭に留めておいて、気になる周辺機器が発売されたら利用の検討をしてみてはいかがだろうか。

転送速度の面で見れば現状最速の「Thunderbolt 3」。周辺機器のリリースが待ち遠しい!

ディスプレーは4K対応
チラつきを抑える「G-SYNC」も搭載

 ディスプレーは、4K再生を可能とする15.6型光沢ワイド液晶(3840×2160ドット表示)を採用。また、その描画を滑らかに表示する、画面の表示ズレ(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を軽減するNVIDIAの「G-SYNC」に対応している。

 G-SYNCについて簡単に説明すると、ヘビーなゲームをプレイすると、さすがにフレームレートが安定しない場面が多くなる。その際にGPUの信号に合わせて画面のリフレッシュを行ない、スムーズに描画させる技術。

 「GALLERIA QSK980HES」は、通信環境についても力を入れており、ギガビットイーサネットとしてKiller E2400を採用している。Killer E2400では、通信内容を自動的に解析し、ゲームで使用する通信に高い優先順位を割り振ることで、タイムラグを軽減する機能を搭載。もちろん、無線通信としてIEEE802.11 ac/a/b/g/n(Intel Wireless-AC 8260)とBluetooth 4.1も搭載している。FPSのマルチプレイなどは有線で、VODサービスやブラウジングなら無線でという使い分けもアリ。15.6型ノートPCだけあり、3kgオーバーが当たり前のゲーミングノートPCとしては2.9kgとやや控えめ。自宅の部屋移動程度なら気軽に持ち運びができるのもポイントだ。

 そのほか、電源オフにしたあとに一定時間ファンが回り、内部の劣化を抑える「After cooling FAN system」を採用。重量級のゲームをした後はCPUとGPUからかなり熱が出る。負荷が高いとやはり“ヘタって”くるのが早いため、安心と言える。

 さらに、数秒でPCが起動すると謳う「高速ブート(Fast Boot)」対応しているという。シャットダウン後の立ち上がりから数秒で起動するとのことだ。ここは気になるところだったので、ストップウォッチで電源を押してからデスクトップが表示されるまでの時間を計測したところ、17秒だった。さすがに数秒は厳しかったが、それでも良好な数値。ここまで早かったら立ち上がり速度を気にしてスリープにする必要はない。

起動からデスクトップが立ち上がりまでを計測したところ17秒だった

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