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実例あり!リリース前に実施したい「テストケース」の作り方

2016年02月04日 11時00分更新

文●池村 修/エキサイト

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リリース前に仕様書や設計通りにアプリが動作しているか、おかしな遷移をしているところはないか、クラッシュがないかなど、テストケースを作成して動作を確認します。

リリース前には必ず社内テストを

どんなに優れたコンセプトを持つアプリでも、リリース直後に致命的な不具合が出ると評価が下がり、プロモーションにも悪影響が出ます。完成間近には限定ユーザーを利用したアルファ版/ベータ版テストが効果的ですが、その前に社内でテストケースをもとにした包括的な動作チェックを実施しましょう。

テストケースとは、アプリの各画面に実装されている機能や一連の動きをテスト手順として記載したものです。実際にテストをして意図通りの結果になるかどうかを記録していきます。

テストケースの作り方と実施方法

テストケースは、アプリの画面上にあるボタンやリンクの1つ1つに対して、具体的な操作(タップ・フリック・スクロールなど)と期待される結果を記述します。その操作をするために必要な事前手順があれば、それも含めて記述します。テストケースが完成したらテスト担当者に配布し、デバイスごとにチェックした結果を記録します。

iOSアプリは、アプリの対象機種・OSごとにチェックします。Android端末は機種が多いので、リリース済みの他のアプリや市場データでよく利用される端末を確認し、上位の数機種を用意してテストします。

テストケースは、想定した通りに操作が進められるか、画面や機能に不備がないかチェックするものですが、想定外の不具合やクラッシュを事前に防ぐためにも有効です。リリース前には必ず実施し、不具合のない状態でユーザーに使ってもらうようにしましょう。

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