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mineo、ファンと一緒に楽しむサービスでMVNO市場でシェア拡大を目指す

2016年01月26日 10時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp

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 ケイ・オプティコムは25日、モバイルサービス「mineo」の事業戦略説明会を開催。その中で「Fun with Fans!」と題するブランドステートメントを公表。ユーザーと一緒に「便利で、楽しくて、面白く」という考えに基づく、方針が説明された。

モバイルサービスながら、ファンと一緒に楽しむが戦略の1つの軸となっているmineo

 同社は通信会社であると同時に関西電力を親会社に持つため、業種的には“お堅い”というイメージを持ってしまいがちだが、関西発ということもあり、コミュニティーサイト「マイネ王」でユーザーとの交流を積極的に進めるほか、発表会ではフランクな形での説明が行なわれるなど、他社とは少し異なる印象がある。

 このような展開の背景にあるのは、やはりMVNO間での競争激化。料金やサポートの充実といった従来型の競争における要素にももちろん力を入れるのだが、それに加えて“楽しい”という新しい価値観を追求。mineoのファンになってくれるコアユーザーを増やしていくことでシェア拡大を目指す戦略を展開する。

品質やサポート、従来型のプロモーションとともにファンコミュニティーもユーザー拡大も重要な柱となっている

競争が激しいMVNO市場
コミュニティーサイトを通じ、“楽しい”をアピール

 2014年6月にスタートしたmineoはすでに19万契約に到達。登壇したモバイル事業戦略グループ グループマネージャー 津田和佳氏はこの1年半を振り返り、わずかな期間での市場の大きな変化があったことを紹介した。

 たとえば開始当初、月1GBで900円が標準的なMVNOのサービスだったのが、料金水準はそのままで月3GBへと増量。ユーザー1人あたりの通信量も実際に大きく伸びているという。ユーザー数増加に応じ、ネットワークも毎月増速。ドコモプラン/auプランのデュアルネットワークになって以降は作業は正直大変と話す。

 またMVNOの認知度が75%とかなり高くなっている一方で、実際に契約を検討しているのは16%とギャップがあり、ここにハードルがあるのではないかと推察する。実際の契約者も30~40歳台の男性が過半数とまだまだ高リテラシー層が中心。また楽天モバイルなどの知名度が高いブランドと比較して、mineoの認知がマジョリティー層にはまだまだ進んでいないことは率直に認める。

mineoスタートからの1年半でも格安スマホ市場は大きく変化している。認知度自体は上がっているが、実際に契約を検討するという層はまだまだ小さい
現時点で契約しているのは、まだまだリテラシーが高い層。マジョリティー層にどう認知を拡大するかが課題だ

 そんな認知度のアップのために、テレビCMを含む広告やリアル店舗の出店、キャンペーンなどを展開しているが、さらにもう1つの戦略として、コミュニティーサイトの活発化によるファン作りも進める。

 マイネ王については現在契約数の約1割のユーザーが登録しているという。サービス開発の裏話や技術情報に加え、関西らしく面白情報も掲載している。一方で頑張って作った企画がウケないことや炎上対応など、“しんどい”こともあるというが、そこはユーザーが楽しめるようmineoスタッフ全員で運営しているとのことだ。

mineoが力を入れるコミュニティーサイト「mineo」。純粋なQ&Aや情報提供のみならず、読者を楽しませる情報も多い。このあたりはさすがに関西企業の本領発揮だ

 また、昨年12月にマイネ王に新たに加わった機能が「フリータンク」。これは使い切れなかった通信量をタンクに入れると、通信量が足らなくなったユーザーが引き出せるというものだ。一見すると通信量をわざわざ他のユーザーにあげる理由はないだけでなく、mineoにとっては追加チャージの販売にマイナスになるようにも思える。しかし実際にはそのようなことはなく、ユーザー間で「面白い」「画期的」といった声があがったほか、コミュニティーの活発化につながったようだ。

通信量をタンクに入れるユーザーにはあまりメリットがないにも関わらず、提供側の通信量の方が多いという状況になっている

 なお、mineo全体の収益の話となると、約20万契約の現状では「バンバン黒字というわけではない」とする。ただ、同社のFTTHサービスでの経験では、市場成長初期のシェアがそれ以降も続く傾向にあるという見方をしており、ここ1~2年のスパンでトップシェアに食い込むことを目指す。そのための戦略が、サービス品質の向上、テレビCMなどの従来型のPRに加え、“楽しい”という価値軸によるファンの拡大という前述した3本柱であることが、最後にあらためて言及された。

まさに拡大期の今こそシェアを拡大することが重要という判断のようだ

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