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取り込み→現像→レタッチ作業、すべてが速い

写真現像と編集を超快適にする! mouse 「MDV-GZ7711B」

文●加藤勝明 編集●鈴木誠史/ASCII

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レタッチでは、GPUパワー差が効いてくる

 Lightroom CCユーザーなら、月額980円で「Photoshop CC 2015」も使えるプランに入っている人も多いことだろう。簡単なレタッチならLightroom CCで完結するが、本格的にやるならPhotoshop CCが最適だ。

 そこで、6000×4000ドットのRAW画像1枚に対し、チルトシフトやレンズ補正、回転などを組み合わせたバッチ処理をかけ、その時間に差が出るかをチェックした。

 その結果、MDV-GZ7711Bは「28秒」で書き出しが完了。比較機では「44秒」を要した。

Photoshop CCでバッチ処理を用意。ミニチュア風にするチルトシフト処理などを組み込んである

Photoshop CCでは一部処理にGPUの演算処理が使える。当然、今回のテストはこれを有効にして計測した

 Lightroom CCの書き出しでは1枚の処理が数秒速くなる程度だったが、Photoshop CCでは写真1枚でも大差がついた。CPUの性能差もさることながら、GPUパワーの差(GTX 960 対 インテル HD グラフィックス)も影響していると思われる。

 以上のとおり、取り込み→現像→レタッチのどの段階においても、MDV-GZ7711Bの優位性がハッキリとわかった。今回はCore i3搭載の旧世代PCと比較したが、より古い世代のPCならさらに差は大きくなる。写真好き、カメラ好きなら、MDV-GZ7711Bに乗り換えることで、現像して作品を仕上げるプロセスがもっと楽しくなる、という可能性に注目してほしいものだ。

写真編集の処理以外にも十分活躍する

 最後に、MDV-GZ7711Bを普通のPCとしてみた場合、どの程度の性能を出せるのか? いくつかの定番ベンチでチェックしてみよう。まずはCPUの馬力を見る「CINEBENCH R15」。比較用として、Core i3搭載機のスコアも掲載する。

CINEBENCH R15のスコア。Core i7対Core i3のため、マルチコアテストのスコア差が大きい

 マルチコアテストの結果は「877」と「355」。4コア8スレッドのCore i7と、2コア4スレッド(Turbo Boostなし)のCore i3ではこれだけ性能が違う。もちろん、第6世代Coreと第4世代Coreだからこの差になっているのであって、それ以前のCPU、特にCore 2世代のCPUとは雲泥の差が出ることは明らか。

 次に、グラフィックの性能を「3DMark」のFire Strikeテストでチェックした。

3DMark(Fire Strike)のスコア

 MDV-GZ7711Bのスコアは「6548」。Fire Strikeで6000ポイント以上出れば、いま話題のゲーム「Fallout 4」や「METAL GEAR ONLINE」などがフルHD&高画質設定で快適に遊べる。BTOでSSDを組み込めば、ステージの読み込み時間も短縮できる。

 以上のように、MDV-GZ7711Bは写真編集用に特化したPCでありながら、そのほかの作業に使っても“得をした”と感じさせてくれるパワーを備えている。写真編集環境を改善したい人はもちろんのこと、写真編集に並行してゲームなどを遊びたい人にもオススメしたい。

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