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水をはじくパーカー濡れないか実験 ONE SWING PARKA

2016年01月19日 19時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 撥水コットンパーカー「ONE SWING PARKA」(1万800円)が話題だ。

 繊維がフライパンのようにフッ素加工されていて、水をはじく。水玉をひと振り(ワンスイング)すれば元通りというもの。クラウドファンディングで支援者を募ったところ、現在までに合計245万円もの資金が集まった。

 雨や水、泥水などだけでなく、油をふくむ液体もはじいてくれるそうだ。水遊びも、ワインもカレーうどんもどんと来いというわけ。撥水性能は洗濯機で洗うと落ちてくるが、乾燥機などで熱を加えれば戻るという。

 もとはクリーニング屋由来の染洗工場がもっていた撥水加工技術を応用したもの。コットン生地にはトルコ企業ISKOが開発した、状態をもとに戻そうとする力を持つ素材を使用。細めのシルエットにもかかわらず窮屈さがない。

 フードは大きめに設計してあり、小雨が降ってきたときちょっとした傘代わりに使える。サイズはおとな用が6種類、こども用が4種類と、驚くほど豊富だ。なお、おなじ技術を応用したひざ丈のパンツもつくっている。

 開発元オールユアーズの木村昌史さんは元大手アパレルショップ社員。商品企画をしていたが、大企業では「稟議」「会議」の連続で思うような製品がつくれない。普段着にアウトドアウェアのような機能性を持たせた服「ライフスペックウェア」をつくりたいと考えて、自分のブランドをつくって独立したのだそうだ。

 ウインドブレーカーや化繊インナーのようなアウトドアウェアは便利だが、普段着として使うと「すぐ暑くなる」「汗でベタつく」「化学繊維なので妙にシャカシャカする」といった不満があらわれる。普段着として“ちょうどいいスペック”を求めるという開発姿勢には少なからず共感させられるものがある。

 発想はおもしろい。デザインもいい。1万円なら出せる。しかし性能はどうか。実際に水で濡らしてたしかめてみることにした。

 じょうろで水をさらさらかけてみると、なるほど水玉になる。

 テフロン加工のフライパンに水をかけたようなかんじだ。ぱんぱん叩くと、ほとんどの水玉は飛んで落ちる。小雨だったり、食事中にこぼしちゃったソース・しょうゆ・スープ系の汚れは回避できそうだ。

 では、「バケツをひっくりかえしたような雨」ではどうか。

 濡れた。

 さすがに「バケツをひっくりかえしたような雨」は想定していなかったようだ。健気にも水玉をつくっているが、パーカーからはぽたぽたとしずくがしたたり落ちている。「ワンスイング」しても、落ちてくるのはごく一部だけだ。

 しかしONE SWING PARKAは、基本仕様としてとても満足できる出来だった。

 オールユアーズでは、ストレッチの利いたジーンズや、洗うだけで消臭効果のあるカットソーなどおもしろい服をいろいろ出している。パーカーだけではなく、これからもぜひ日本発のブランドとして注目してい

 きれいな放物線ですね。



編集後記

 生まれて初めてバケツの水をかぶってみたが「バケツの水をひっくりかえしたような雨」というのは大げさだと感じた。

(※編集部より:まねしないでください)

ジーンズも濡れた

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