このページの本文へ

2016年Q1から中国現地で実サービス化

IoTで中国の水質改善へ、富士通とオプテックスが開発

2016年01月19日 12時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 IoTを中国の水質改善に役立てる――。

 富士通が1月19日、自動ドアや防犯、計測などの多様な分野でセンシング事業を展開するオプテックスに、IoTデータ活用基盤として「FUJITSU Cloud Service IoT Platform(以下、IoT Platform)」を提供した。オプテックスは、2016年第一四半期から中国で水質改善サービスを開始する。

「WATER it」のシステム構成イメージ

 IoT Platformは、膨大なセンサーデータをリアルタイムかつ効率的に活用するための機能をパブリッククラウドで提供するサービス。コストを抑えながら、短期間でIoTを活用したビジネスを展開できるという。

 オプテックスはこのIoT Platformを活用し、ポータブルタイプの水質計測センサー機器からのデータを収集する簡易水質測定システム「WATER it」を構築。2016年1月から中国で試験的に運用し、第一四半期には中国現地での水質改善に向けたサービスを開始するという。

 WATER itは、各エリアで採取した水質データが自動でネットワークを介してIoT Platformに収集されるため、簡単かつ迅速に測定情報を管理できる。従来、下水処理場や河川、工場などの各エリアで採取したサンプルを分析センターに持ち帰って測定していたため、広範囲のデータ管理が困難だった。これを改善し、簡易にリアルタイムなデータ収集ができるサービスを提供するとしている。

■関連サイト

カテゴリートップへ