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高い服を着てるのに「ダサい」と思われる人

2016年01月14日 17時10分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 お洋服が好きだ。ショップで好きな服を見つけると衝動がおさえられなくなり、7~8万円のお金をぽんぽん出してしまう。しかし、いざ家に帰って自分の姿を鏡で見たとき「えっダサい……」と思ってしまうことがある。この絶望感たるや、壮絶なものがある。共感してくれる人がいたらうれしい。

 ダサく見える理由は往々にして「サイズ」にある。

 自分の体にぴったり合った服を着て、しゃんとした姿勢をしていれば、デザインがどんなにやばくても、色の組み合わせが絶望的でも、生地感がめちゃくちゃチープでも、ふしぎと「そういうおしゃれ」に見えるのだ。そして逆もまた。わかっちゃいるけどやめられないのだ。植木等なのだ。

全身15ヵ所のサイズを無料採寸

 渋谷に23日オープンする「LaFabric(ラファブリック)」は、わたしをダサ地獄から救い出すお店だ。オーダーシャツやオーダースーツを作る初心者向けのショップで、最初はプロが無料で全身15ヵ所のサイズを採寸してくれる。

 首まわり、肩幅、二の腕、袖丈、手首まわり、着丈、バスト、ウエスト──要はわたしの「サイズ」を正確に知ることで、自分を覆うぴったりの「ケース」を買えるようになるというわけ。気軽にお願いできるのが便利だ。

 ラファブリックはもともとオンライン専業のテーラーブランドだ。今までの仕立屋とちがって、店を持たず、サイトで直接オーダーというのが強みだった。複数の契約先工場を抱えることで、値段も比較的安めにあげられている。

スーツ(スリーピース)5万4800円、シャツ6800円、ボウタイ3900円、ポケットチーフ1500円

 しかし、やっぱりオンラインでは生地感がわからない。コート・スーツ・シャツ・ネクタイ・ポケットチーフ・ジーンズなどの生地あるいは完成品を見られるようにするため、渋谷に店を出すことにしたというストーリーだ。

 もちろん店員もいるので「面接に着ていく服がない」「友だちの結婚式に着ていく服がない」「ちゃんとした店に行くときの服がない」といった悩みの相談にも乗ってくれる。わたしは店員と話をするのが苦手だが、ありがたい。

スーツやシャツをオーダーできる

ジャケットは布地の種類も多い

シャツのえりはパターンいろいろ

カフスもおなじくカスタムできる

身の丈にあった服を買うのはかっこいい

 ラファブリックのデザインはとてもシンプルなので、モードなお買いものは望めない。代わりに「これくらいは持っていないとね」の服をぴったりサイズでそろえられる。案外若い子でなくても持ってないものはあるものだ。

 大量生産・大量消費の時代、わたしたちは「S・M・L」でお買いものをする。ブランドはそれぞれ客層に合わせてサイズ感を作るため、たとえデザインや生地感やシルエットが好みでも、自分に合っているかどうかはわからない。

 流行に合わせて大量生産された商品をシーズンごとに買っては捨ててをくりかえす時代。その前には、仕立屋に注文を出して「自分だけの一着」をつくり、それを繕いながら長ーく着続けるという時代があったはず。

 最近はユニクロもオーダーシャツを始めたし、ナノ・ユニバースというブランドはなんと3Dスキャナーを使って採寸をしているそうだ。いろいろな技術進化でオーダーメイドがやりやすくなったいま、本当の意味で「身の丈にあった服を買うのがかっこいい」という時代がきているのかも。


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