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手軽に書いて、正確にスキャン。使い勝手のよさは抜群。

BAMBOO Sparkが「紙とデジタルの融合」の答えかも?

2016年01月10日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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これは失敗例。ボタンを押したタイミングでデータが書き出されるため、書き終えたのにボタンを押さずに別の何かを書き始めてしまうと、こうなる

分割機能がすごい!

 ところで、手書きデータをデジタルデータ化する一番大きなメリットって、どこにあるのだろう? 整理しやすいとか、場所をとらないとか、なくならない、送れる、など色々あると思う。さらにBAMBOO Sparkならではの面白い機能が「分割」である。

 BAMBOO Sparkはボタンを押したタイミングで書いた内容がホストデバイスに転送されるため、誤ってボタンを押さずにページをめくって、続けて書いてしまうと、2ページの内容が重なった状態で取り込まれてしまうのだが、これは後から解消できる。

 ライブラリーから画像を選択し、「編集」→「分割」とタップ。すると画面の下部にオレンジ色のバーが出現。これをシークバーのように送ったり戻したりすることで、1ストローク(1画)ずつ前後できるのだ。

 試しに、誤って取り込んでしまったものを戻してみよう。

 少しずつ書いた内容が消えていく様子はコマ送りアニメのようでおもしろい。

 戻したいところまで戻したら、「分割」をタップ。

 すると、消した部分と、残っている部分が分割され、それぞれライブラリーに保存される。非常に便利である。

将来的にはペン1本になってくれたら最高

 使っていてあまり悪い点が見当たらなかったため、いいところだけ書いたが、使っていて「もっとこうなら」と思った点もいくつかある。まずB5サイズの本体が個人的にはすこし大きく感じた。メモパッド自体は小さくても、バインダー状の本体にある程度の大きさと厚みがあるため、小さなポーチなどに入れて持ち運ぶのは難しそう。また使用にあたっては本体下部の電源をオンにする必要があるのだが、これが目立たないため、つい忘れてしまいそう。目立たないのがいいところでもあるのだが。ペンをメモパッドに近づけると自動的に電源がオンになるなどの機構があると、もっと便利に使えるのではないかと思う。最終的にはペンだけで同じことが実現すると最高だ。

 iPad ProやSurfaceシリーズに代表されるように、タブレット状の端末にペンを使って紙に書くのと近い書き味/筆跡を実現する、という試みは現代のPC業界のトレンドのような気がするが、やはり本物の紙はいいとあらためて感じる。本物の紙に書いた「感じ」がそのままデジタルデータになることは、想像よりもずっと面白い体験だった。前述のWILL(Wacom Ink Layer Language)というオープン規格を作るなど、書くこと/描くことに一家言持つメーカーならではの、ユニークな製品だ。

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