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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第149回

世界初の裏側にある狙い

「ダフト・パンクをやりたい」KORG“歌うシンセ”のこだわり

2016年01月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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そして謎音源の正体は?

―― 僕はボイス・シンセサイザーが入ったのは、金森さんにデモソングを頼むと開発業務に支障が出るからだと思っていました。歌わせるためのチューニングは大変ですもんね。

金森 時間かかりますからね(笑)。

―― 今回のデモソングはどなたが?

金森 カナダ人のAnthony Seehaっていう人です。歌詞もあるので英語圏の人に頼もうとYouTubeを調べてたら、すごくうまいDS-10使いが見つかりまして。連絡したら「やる!」っていうとてもよい返事で2曲作ってくれました。

―― で、金森さんは作らないんですか?

金森 今回は作らなかったです。彼のほうが全然よかったので。

―― また金森さんに裏技を披露してもらえるようなイベントはやらないんですか?

金森 そういう余計なこと言わないでくださいよ(苦笑)。イベントはプレッシャーです。デモ曲は佐野さんに作ってほしい……。

佐野 最近は気力体力がね、なかなかね。だから、イベントにしても、なにか違う切り口はないかと思っているんですよ。7年前とは違って、みんな忙しい。時間をかけて一曲つくり込んだりは、なかなかしないですよね。

―― 確かに。ところでデモといえば、SoundCloudに「KORG iDS-10 Mystery Bingo」という謎音源も上がっていますけど。

金森 えーと。

中島 うーん。

―― シンセの機能を説明する音源としてはなんの意味があるのか、さっぱりわからないですよね。

佐野 あ、あれ、お聴きになりました? いやー、なにも言ってませんよ、私は。

―― わかりました。じゃ、私は家に帰ってやりますんで、これで終わりにします。

※「KORG DS-10」シリーズは、(株)マーベラスの製品です。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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