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偽造防止技術など、インクジェットのさらなる応用が期待

回転すれば別の色や絵が浮かび上がるインクジェット印刷技術

2015年12月26日 12時00分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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回転するとモノクロの傘に色が付く

 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)が12月15日に発表した「回転すると絵や色が変わる印刷」が興味深い。

 これはEPFLの研究者が発見・開発した技術。光や視線の角度で別の絵が浮き出る印刷はすでに何種類もあるが、これは特殊なインクや印刷・表面加工技術を用いておらず、一般的なインクジェットプリンターで印刷できる。印刷用紙として、紙ではなく鏡面のような金属シートを用いているのがポイントだ。

IDカードなどで別の絵や文字を浮き出させることも可能

 研究者は鏡面シートへ印刷した場合に、光の当たる角度で発色が変わる現象を発見、インク列がシートに落とす影により発色が左右されることを確かめた。そこでインクジェットプリンターのソフトウェアをカスタマイズし、本来は分散パターンで印刷するインクドットを細かな平行線状に印刷するようにした。光の向きで発色がどう変わるかを数学的に解析し、角度ごとに任意の色や絵を印刷できる制御ソフトウェアを開発した。

特別な機器を使わず、市販のインクジェットプリンターを用いている 

 その結果、90度回せばモノクロ写真に色が付いたり、別の色となって表示したり、まったく別の絵が浮き出る印刷技術を開発。鏡面状な金属シートがあれば、市販インクジェットプリンター(とカスタムソフトウェア)だけで実現でき、偽造防止印刷やさまざまな視覚効果として利用できる可能性がある。

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