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Startup Japan Tour 2015 in 岐阜

免許ないならつくらせる 岐阜に見たベンチャー精神

2015年12月25日 16時32分更新

文● ガチ鈴木/大江戸スタートアップ

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 東京の大企業、投資家と地方のスタートアップ企業を結ぶためのイベント“Startup Japan Tour 2015 in 岐阜”が、2015年12月19日に大垣のソフトピアジャパンドリーム・コアにて開催された。京都、福岡に続き3回目の開催。サムライインキュベートとさくらインターネットの主催で、2015年度内にあと4都市を回る予定だ。

 会場となったソフトピアジャパンは、岐阜県が大垣市に建設した先進技術のための情報産業施設。ITビジネスネットワークの拠点として、新サービスの創出や人材の育成を行なっている。オフィスへの入居も可能で、数年は割安で借りられ、事業を助けるコンサルティング料を一部負担する制度などもあり、ベンチャー企業の利用も多い。地域内のスタートアップや企業のハブとなっている。

岐阜を代表するベンチャー精神

 イベントの基調講演には“岐阜から日本を代表する企業へ”を題に、岐阜県大垣市に本社をもつ地場を代表する企業セイノーホールディングスの田口義隆代表取締役社長が登壇。

 田口社長は、西濃運輸の創業者・田口利八氏についての起業エピソードを披露。戦時中に後方での運搬業務に勤めていた利八氏は、荒れた大地をモノともせずに走るトラックが戦後の日本の復興に役に立つと読み、運搬事業を立ち上げた。当時は各地域内での運送はあったが、東京と地方を結ぶような長距離の拠点どうしを結ぶ通運はなかった。運送業もまだ認められていなかったため、大垣から東京の運輸省まで出向き、21日間かけて談判を行ない、最終的には免許をつくらせて帰ってきたという。

 モデレーターのサムライインキュベート榊原健太郎代表取締役CEOは、「今のスタートアップは法律でグレーなら、やらないとなる。免許をつくらせるところが違うな」と集まった起業家に問いかけていた。

子供に未来都市を描かせるITC教育

 中部地方に拠点を置くスタートアップ企業が登場するピッチでは、ITまわりのモノづくり企業『GOCCO.』がグランプリと京都リサーチパーク(KRP)賞に輝いた。小中学生を対象にしたITイノベーション教室など気球打ち上げ映像で宇宙体験をするなど夢のある事業を行なっている。

 テクノロジーと合わせて、「子供が想像力をもって未来を創っていく技術を子供たちに提供していきたい」と、夢のある事業というのが受賞の理由だ。

 新日本監査法人(EY)賞にはレアリスタが選ばれた。サービスは『ホリデイチケット』は旅先でガイドブックに載っていないローカルな体験をさせてもらえる現地のホストとのマッチングサービス。訪日外国人向けの類似のサービスはあるがユニークなのが、アウトバウンド向けのサービスを先に始めているという点だ。ソウル、台北、上海、バンコクとサービスを展開する。2015年10月には東京、京都、大阪、名古屋と国内都市にも対応、12月には英語バージョンをリリースした。

 また裏グランプリには地域の天然温泉をめぐる温泉冊子『温泉シールラリーゆらん』を発行するエーピーが選ばれた。その理由というのも……。

 サムライインキュベートのイベントではピッチ前に「サムライシャウトー」と掛け声をあげて盛り上げるのが通例となっており、今回のイベントでも発表者が「スタートアップ」というと、お客さんが「ジャパン」と返すことになっていた。

 が、エーピーの武田章裕氏は間違って「ステップアップ」と掛け声をかけてしまう。以来登壇者は必ずボケが必要とハードルを上げてしまった。今後は日帰り温泉に特化したメディアを強化、インバウンド対応、広域連携、地方活性化につなげていきたいとしていた。

 さらにDOKI DOKIの井口尊仁CEOが登壇して盛り上がったパネルディスカッション、そのほかの登壇企業についてはまた別途お送りします。

■関連サイト
Startup Japan Tour 2015

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