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2016年はInstagram!インスタ広告に出稿すべき3つの理由

2016年01月05日 11時00分更新

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2015年10月から、日本でもセルフサーブ型広告の提供が開始されたInstagram広告。これにより一部の限られた大企業だけでなく、どの企業でもInstagramに広告出稿できるようになりました。各企業のマーケティング担当者の間で注目を集める、このInstagram広告について、広告メニューの概要や知っておきたい運用のポイントを紹介します。

Instagram広告のメニューは3つ

Instagramに企業アカウントを開設し、ブランディング訴求として活用する使い方は以前から一般的でしたが、今回新しく登場したセルフサーブ広告は、タイムライン上に他の投稿と同じ形式で配信されるインフィード型広告となっています。セルフサーブ広告で配信できるメニューは以下の3つがあります。

  1. Photo Ads
  2. Video Ads
  3. Carousel Ads
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Instagram for Business

1.Photo Ads

従来のように写真投稿の形式で配信される広告メニュー。画像の右上には広告であることを示すアイコンが付与され、右下には「詳しくはこちら」などのようにユーザーのアクションを促すボタンが追加されます。

Facebookページでも「Call To Action/コールトゥアクション」として知られるこのアクションボタンから、外部サイトへの誘導などを設定できるようになった点が大きな違いです。

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Instagram for Business

2.Video Ads

こちらも従来からある動画投稿の形式で配信される広告メニューです。Photo Adsと同様、画像の右上には広告であるアイコンが表示され、右下にはアクションボタンが設定できます。

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Instagram for Business

3.Carousel Ads

1つの投稿に複数枚の写真を同時に表示できる広告メニュー。右へスワイプすることで次の写真に切り替えできるため、ストーリー性のある画像を並べたり、パノラマ写真を利用した広告表現が可能になります。こちらもFacebookページで「カルーセル広告」として馴染みのある方も多いかもしれません。

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外部リンクから購入まで設定できるアクションボタン

最大の特長である、アクションボタンについて詳しく見ていきましょう。

写真の右下に設置されているアクションボタンは、正式には「Call To Action/コールトゥアクション」という名称の機能で、Facebookページを運用される方には馴染み深い機能ではないでしょうか。

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「mercari」Instagram広告:

広告の内容に合わせて、

  • 詳しくはこちら
  • お問い合わせ
  • 予約する
  • 購入する
  • 登録する
  • インストールする

などの中から選んで設置できます。

上記の例で言うと、「インストール」のボタンをタップするとアプリをインストールするページへと誘導されるという仕組みになっています。

Instagram広告というと、従来はイメージ写真を活用したブランディング訴求のみというイメージでした。しかし、このボタンの設置によってユーザーのアクションを引き出せるようになり、ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)のツールとしても活用ができるようになったのです。

Instagramのユーザー属性は?

広告出稿を考える上で、押さえておきたいのがInstagramのユーザー属性です。

App Ape Laboratoryの調査によると、Instagramユーザーは若年層に集中しており、10〜30代までのユーザーは男性で73.76%、女性で87.63%となっています。特に20代のユーザーは男女ともに40%前後を占めるなど、非常に高い割合を示しています。

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App Ape Laboratory

また、Instagramは撮影した画像をそのまま投稿するのではなく、トイカメラやアンティーク写真のようなフィルターをかけて加工することを前提としています。加工前の写真はなんでもない一般的な風景であっても、フィルターをかけることで「おしゃれ」で特別な日常の一コマとして切り取ることができます。

こうした機能が受け入れられていることから、自分の日常生活をスタイリッシュに見せ、それをアピールすることに興味があるというのが、Instagramユーザーの特徴と言えるでしょう。

今、Instagramに出稿すべき3つの理由!

以上を見てみると、Instagramはおしゃれや流行に敏感な若年層へのアプローチに効果的なSNSであると言えます。特に、自社の製品やサービスを「スタイリッシュに見せたい」「おしゃれなアイテムとして紹介したい」と考えている企業にとっては最適のメディアである一方、「自社の製品やサービスには少し遠いかも…」と感じる方もいるのではないでしょうか。

しかし、その世界的に見ても圧倒的なユーザー数や日本での成長率は目覚ましいものがあり、全ての広告主が出稿できるようになった今だからこそ、始めるべき理由があります。

1.順調に伸び続けるアクティブユーザー数

2015年9月時点のInstagramのMAU(月間アクティブユーザー数)はなんと4億人(Facebookニュースルーム発表)。2014年12月の段階ですでに3億人のMAUを突破しTwitterを超えたと注目を集めていましたが、その後も順調に数字を伸ばしています。

また、日本国内での伸びも目覚ましく、2015年6月の段階でMAUは810万人。米フェイスブック日本法人によると、この数字は1年前の2倍になっているとか。もちろん、写真に特化したSNSの中ではユーザー数、MAUともに最大となっており、その広告効果の高さがうかがえます。

2.ユーザーの半数以上が広告を「あまり不快には感じなかった」

女性向け情報サイト「BWRITE」が実施した「Instagram広告についての意識調査」によると、Instagram広告を見た際の印象について、以下のような調査結果が出ています。

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BWRITE

上記の調査結果で注目したいのが「あまりよい気分はしなかった」と回答したユーザーが42.5%いたというもの。一見高い数字のように感じるかもしれませんが、裏を返せば、「あまり不快には感じなかった」ユーザーが半数以上もいたということになります。

Instagram広告は写真をメインとした広告表現のためか、フィードに広告が流れてきても他のユーザーの投稿と馴染みやすく、違和感を感じにくいという特徴があります。

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「CHEERZ」Instagram広告

例えば、上記は写真印刷アプリ「CHEERZ」のInstagram広告ですが、右上にある「Sponsored」の表示がなければ広告と気付かない人もいるかもしれません。実際にこの広告の効果は高く、コンバージョン率は88.9%の伸び、またCPIは44%も減少したということです。

3.広告接触したユーザーの約2割が態度変容

最も注目すべき点は、「企業のアカウントをフォローしたいと思った」ユーザーが全体の22.5%、「その企業の商品を買いたいと思った」ユーザーが17.5%と、非常に高い数字を示しています。また、実際に「その企業の公式サイトに行った」のが10%、「その企業の商品を実際に買った/店に行った」ユーザーも2.5%ほどいることが分かっています。

もちろん、この調査と実際のアクションが一致するかどうかは考察の余地があるものの、これをコンバージョンレートとして考えてみると、驚異的な数字と言えるのではないでしょうか。

Instagramユーザーの嗜好にあわせた表現を

ブランディング訴求には強いイメージがあるInstagram。今回の変更により、ダイレクトレスポンス含め全ての広告主を対象としたマーケティング戦略に活用できるようになりました。

Instagramユーザーの高いポテンシャルに期待が集まるところですが、あくまでその効果はユーザーとのエンゲージメントを高め、ゆっくりと時間をかけてファン層を熟成することによってもたらされるもの。やみくもに広告を投下するだけでは効果は期待できません。

ユーザーに好感を持たれ、成功をもたらすためにはどういったクリエイティブが効果的なのか ― 写真の美しさや独特の「おしゃれ感」といった、Instagramらしい表現を探究し続けることが、広告表現においても必要不可欠と言えるのではないでしょうか。

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