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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう 第8回

超マニアック! NASの中身をハックしよう-Drobo 5Nのソフトとハードを知ろう

2015年12月25日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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メモリー容量が約880MBと中途半端な理由

 CPUの横に4つ並んでいるメモリーは、Hynix製の4GビットDDR3 SDRAM(1333MHz)であることがわかった。256Mビット×16構成の製品で4つあることから、ARMADA XPとは64ビットバスで接続されていることになる。合計の容量は2Gバイトとなるが、Linuxからは1.5Gバイトのメモリーが見えており、そのうち700MB弱が「reserved」とされ、実際にLinuxで使用できるのは880MBということになる。Linuxから見えない0.5Gバイトのメモリーは、CPUの場合と同様に、BeyondRAIDの作業メモリーとして確保されていると想像される。

4つのメモリーが載っている(CPUのヒートシンクを外す前の状態)

 Apacerのシールが貼ってあるドーターカードは、USB 2.0接続の1GB SSDであることがわかった。USB 2.0接続ということもあり、読み書きの速度(サステインド)は、31MB/秒、25MB/秒とそれほど高速ではない。容量も小さいことから、データの記憶用ではなく、Linux本体が記録されていると思われる。

主基板に刺さっているドーターカード。1GBのSSDだ

解体してわかったDrobo 5Nの優れた設計

 Drobo 5Nを解体して感じたのは、非常によく考えられて設計されている点だ。エアフローも十分考慮されており、コンパクトな筐体ながら5台のSATA HDDを搭載しながら安定駆動するスペースファクターの良さとなっているわけだ。

 Droboシリーズは、ソフトウェアの面では、高い自由度とデータ保護を両立させたBeyondRAIDを採用したことで、安全性を担保している。さらに、優れたハードウェアの設計が、安全性の裏打ちとなっている。ソフト・ハードの両面で、ユーザーのデータを守ってくれるのが、Droboシリーズである。

NASモデルやサーバールーム向けモデルもラインアップ

 Droboシリーズには、家庭向けからサーバーとの接続に使うハイエンドストレージまで、多くの製品を用意している。ここでは、大企業の部門/中小企業から、家庭でも使える製品を紹介しよう(写真をクリックすると、メーカーページに飛びます)。

本記事で紹介している5ベイ搭載のNAS製品「Drobo 5N」

5ベイ搭載、USB 3.0/Thunderbolt対応の「Drobo 5D」

2015年12月に発表された「Drobo B810n」。8ベイ搭載で、Gigabit Ethernetポート×2によるポートボンディング機能、4Kネイティブ(4Kn)HDDに対応する。アクセス頻度の高いファイルを自動的にSSDへ配置し体感速度を向上させる「Automated Data-Aware Tiering」をDroboのNASモデルとして初めて搭載する

iSCSIに対応し、12ベイを搭載する企業向けモデル「Drobo B1200i」

(提供:プリンストン)

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