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実用レベルのクラウドサービスの提供として世界初

さくらとテックビューロ、ブロックチェーンの実証実験環境を提供

2015年12月16日 11時30分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 12月16日、さくらインターネットとテックビューロはブロックチェーンの実証実験環境を2016年1月から無料で公開する。提供されるブロックチェーン技術はクラウド対応の「mijinクラウドチェーン」(テックビューロ)で、「さくらのクラウド」上に実装される。FinTech分野で注目を集めるプライベートブロックチェーンの環境が、実用レベルのクラウドサービスとして一般向けに無料で提供されることは世界初になるという。

地理分散したゼロダウンタイムのブロックチェーン環境を無料で利用できる

 プライベートブロックチェーンを使うことで、ポイントサービスや銀行、電子マネーなどの勘定システムのほか、登記や資産記録などのシステムが、従来よりも低コストで構築可能となる。プライベートブロックチェーン技術「mijin」をアプリケーションやサービスに実装することで、そのゼロダウンタイムや信頼性の高いセキュリティ環境を自由に試せる。

 mijinクラウドチェーンは、さくらのクラウドの東京リージョンと石狩リージョンを活用。申し込み者には地理的に分散した合計4台のmijinノードを提供する。API経由で自由に使用することが可能。ビットコインのようなコイン(トークン)の発行やマイニングなしに、高セキュリティかつ高スループットの勘定エンジンをプライベートで利用できるという。

 1秒間あたりのスループット上限の制限以外は、2016年に提供予定の「mijinクラウドチェーン(有料)」と同等で、金融機関においても使用可能な水準となっている。非商用に限らず、商用アプリケーションでも利用できるが、無料での提供は2016年6月30日までとなる。それ以降も継続利用する場合には、2016年5月に「mijinクラウドチェーン(有料)」への移行手順を案内する予定となっている。

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