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マイクロソフト・トゥディ 第173回

「パスタマ」 - 先進ユーザーが、販売パートナーとして活躍する

2015年12月15日 11時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉

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日本マイクロソフト 平野拓也社長(写真左)と、関電システムソリューションズ 山元康裕社長(写真右)

 日本マイクロソフトには、「パスタマ」という造語がある。

 不思議な音感とともに、聞き慣れない言葉だけに、何を意味しているのか直感的にはわからないだろう。

 実はこれは、パートナーとカスタマを組み合わせた言葉である。

 これまでは、マイクロソフトの製品を利用する顧客(カスタマ)であった企業が、それら活用ノウハウを生かして自らがパートナーとなってソリューションを展開するというもので、日本マイクロソフトでは「クラウド時代における、新たなパートナーの姿」と位置づける。

 たとえば、顧客が運用している自社のオンプレミスの資産を、マイクロソフトのクラウド上に展開して外販するといったことも、パスタマに含まれる。クラウドを利用することで、こうした展開が行ないやすくなったこともその背景にある。

関電システムソリューションズと、新たな販売パートナー契約

 そうした中、日本マイクロソフトは、関西電力の子会社である関電システムソリューションズと、新たに販売パートナー契約を結んだ。

 これはまさにパスタマの取り組みのひとつである。

 関電システムソリューションズは、2015年5月に、関西電力のウェブサイトをマイクロソフトのパブリッククラウドサービス「Microsoft Azure」に移行。予想を上回る運用コストの削減とともに、災害時の継続的な運用環境も実現できたという。さらに、西日本のデータセンター事業者として初めて、専用線・閉域網接続サービスの「ExpressRoute」を開通。同社のデータセンターとMicrosoft Azureとの専用線・閉域網接続を実現した。

 そして、同社が開発した電力自由化に対応としたCISパッケージ「NISHIKI」を、Microsoft Azure上で稼働する形に移植。電力小売事業に参入する事業者向けにクラウドサービスとして提供することになる。さらに、関電システムソリューションズが、CSP(クラウド・ソリューション・パロバイダー)プログラムに参加することで、Office 365およびDynamics CRM Onlineの取り扱いを開始。同社が販売パートナーとして販売することになる。

 関電システムソリューションズでは、現在、30%の外販比率を、50%にまで引き上げていくことになるという。

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