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ネットアップ「Data Fabric」の価値をみんなで考えてみた ― 第4回

パートナー施策を支えるSEが考えたData Fabricの価値

Data Fabricはコンセプトを実現できる段階に進んでいる

2016年01月13日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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東日本エリア全体で案件支援をやっている高野勝氏は、クラウドとオンプレミスの間で揺れ動くエンドユーザーの声をいくつも聞いてきた。こうした中、クラウドとオンプレミスを行き来できる点がData Fabricの魅力だという。

ネットアップ ソリューション技術本部 SE第3部 シニアシステムズエンジニア 高野勝氏

クラウドファーストだが、戻ってくる場合もけっこう多い

われわれのチームは北海道を含む東日本全体で製品やソリューションの啓蒙をやっています。地場で強いSIerさんとセミナーやってみたり、個別のお客様に伺って、IT部門向けの提案をやっています。また、パートナーのクラウド事業者のサービスをお客様に紹介するといったこともやっています。

正直、どこのお客様に行っても、「クラウドと比較したか」をまず聞かれます。コスト比較はもちろんですが、監査対応やバックアップのタイミング、リストアなどのサービス比較が要求されます。こうした比較の結果として、クラウドで難しい案件をオンプレミスにするというケースもけっこう多いです。でも、多くのお客様はオンプレとクラウドの線引きで困っていて、全部クラウドに持っていって失敗して戻ってきたり、オンプレミスで構築していたら、なぜクラウドでやらないんだと上司から怒られたり、いろいろなパターンがあります。そういうお客様に対して、SLAや監査対応など明確な線引きをしてあげるのが、われわれの大きな仕事です。

Data Fabricは、ハイパースケーラー、オンプレミス、ホスティングをどうつなぐかが大きなテーマですが、われわれが提案しているシステムって、1台のサーバーで終わりじゃない。3つをどのように組み合わせていくのかを提案しています。その点、Data Fabricを使えば、この3つのデザインを好きなように変えられる。これが大きいです。

データを動かさないクラウド間移行が大きなメリット

データとコンピューターは近くにあったほうが性能は出るし、システムやデータを自己で所有していた方がコントロールはしやすいでしょう。今は性能重視でオンプレミスというお客様は多いですが、半年後はクラウド上で高速なデータベースを動かせるかもしれない。でも、Data Fabricであれば、好きなタイミングでクラウドに移ったり、オンプレミスに戻すことが可能になります。

正直、テラバイト級のデータをネットワーク経由でクラウドに移動するというのは大変で、現実的ではありません。その点、私はデータセンターのシステムにクラウドから足を出すNPS(NetApp Private Storage)に期待しています。オンプレミスとハイパースケーラー、ホスティングのそれぞれからネットワークでつなげるのであれば、“データを動かさないクラウド間移動”ができるのではないかと思います。場所を移動しないでクラウドと同じソリューションが実現できれば、ベンダーにロックインされることもありません。クラウドの乗り換えも楽になります。もちろん、回線のコストがまだまだ高いので、現実的ではないですが、導入が進めば今後はコストも下がっていくはずです。

先日開催された弊社のプライベートイベントの「Insight 2015」では、「OnCommand Cloud Manager」を使って、AzureからAWSのクラウドにデータを移すデモをやったんです。ドラッグ&ドロップで雲のアイコンを動かすと、裏でSnapMirrorが動いて、データや環境自体が動くというものです。あれって1つの究極だなあと思っていて、環境を意識せずにデータもシステムも動かせています。SnapMirrorはいろいろな方に使ってもらったおかげで、多くの実績を持っています。一見新しいことをしているようで、裏では安定した技術を使っています。同じようにいい商材をわれわれはいっぱい持っています。

去年はコンセプトレベルだったData Fabricですが、今年は具体的に動かすデモまで出てきて、コンセプトを実現できる形になってきました。ただ現状はデータとEC2をつなぐところまでは手作業なので、今後は一層自動化と運用のシンプル化に取り組んでいく必要があると思っています。「簡単にできます」だけではなんの現実味もないので。どういうステップを踏んで、どんな作業があり、いくらかかりますという具体的なブループリントを出していかなければならないと思っています。

「NetApp Innovation 2016」が東京、大阪、名古屋で開催

 

国内最大のストレージイベント「NetApp Innovation」が今年も東京、大阪、名古屋で開催される。今年のテーマは「データ ファブリックへようこそ」。未来につながるデータ管理のビジョンであるデータ ファブリックの概念を紹介すると共に、データ ファブリックが実現する3つのテーマを分科会セッションやさまざまな展示コンテンツを通して紹介する。

詳細はこちら


(提供:ネットアップ)

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