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Apple Geeks第171回

"来年のBluetooth"が次期iPhoneを変える!?

2015年12月09日 11時00分更新

文● 海上忍(@u_shinobu)、編集●ハイサイ比嘉

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

BluetoothがApple製品を変える

 当初はマウス、そののちキーボード、携帯電話やヘッドセットと接続対象デバイスが広がったといえば「Bluetooth」。今やワイヤレススピーカー/ヘッドホンにおける主要な接続方式となり、対応しないスマートフォンは皆無に近い状況だ。iOSデバイスもBluetoothをサポートしており、一部のプロファイルを除き利用できる。

 しかもサポートどころか、この近距離無線通信技術は今やApple製品を語るうえで欠かせない要素にまで成長した。iOS/OS X間で各種データをピア・ツー・ピア転送する「AirDrop」、同じくiOS/OS X間でスムーズなアプリ間のデータ連携を可能にする「Handoff」は、いずれもBluetoothを利用している。

iOS/OS Xの「AirDrop」は、通信相手の検出などにBluetooth Smartの技術を利用しているiOS/OS Xのアプリ間で処理の引き継ぎを可能にする「Handoff」にも、Bluetooth Smartが活用されている

 正確には、低速だが圧倒的に省電力なBluetooth Low Energy(BLE)でセッションを開始し、Wi-Fiにハンドオーバーすることで速度を稼いでいるのだが、Bluetoothなしには成り立たない技術であることは確かだ。

 特にBLEは、iOSの今後に大きく影響するほどの技術といっていい。ホームオートメーションシステムの柱となる「HomeKit」、体温や心拍数などの情報を統括する「HealthKit」といった開発フレームワークは、デバイスとの通信にBLEを使うことを前提としている。Apple Watchとのスムーズな連携も、BLEの働きによるところが大きい。Appleが2015年6月からBluetoothの規格策定を行なう業界団体「Bluetooth SIG」の主要メンバーとなったことも、むしろ自然な成り行きに映る。

 そのBluetooth SIGが2015年11月、2016年の技術ロードマップの概要を発表した。新たに盛り込まれる機能や更新されるプロファイルの具体的な内容については、数ヵ月以内に発表されるという技術プレビューを待つしかないが、いくつかの確定事項がある。それをもってすれば、今後のiOSおよびiOSデバイスがどのように進化するか、どのようなメリットを期待できるか、ある程度推測することが可能だ。

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