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バンコクから70kmの郊外に位置し、洪水対策も充実

洪水や政情不安も安心!NTT Com、タイに新データセンター開設

2015年12月08日 15時15分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 12月8日、NTTコミュニケーションズはタイで最大規模となる「タイ バンコク 2 データセンター」の提供を本日から開始した。同社が約40億円を投じたタイにおいて2番目となるデータセンターになるという。

 同データセンターはタイの首都であるバンコク市中心部から約70km離れたアマタナコン工業団地内に位置しており、都市部の政治闘争などの影響を受けにくいという。また、洪水の心配がない海抜4m以上の敷地に立地するほか、敷地周辺とエリア周辺に海抜4.7mの防水壁が二重に設けられ、想定を超える万が一の事態にも、安全な運用が継続できるとのこと。

 タイ バンコク 2 データセンターは、同国最大規模のサーバールーム面積約3800㎡(1400ラック相当)を提供。二系統完全冗長構成の電力設備により、電力可用性99.9999%を保証する同国で最高レベルの信頼性を備えたサービスを提供するという。空調・通信設備の充実、安全なセキュリティ運用に加え、複数キャリア利用によるネットワ ークの冗長化も可能。ミッションクリティカルな金融機関や企業の基幹システム用としてだけでなく、バックアップ用のデータセンターとしても最適となっている。

 メコン経済圏の中心に位置するタイは、堅調な経済成長を背景に、多くのグローバル企業が進出。これらの企業や金融機関はICT環境の最適化のため、データセンターのアウトソーシング需要は急速に高まっているが、大規模な洪水被害や都市部の政情不和などを契機に、BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)強化の観点から、バンコク市郊外の安全なデータセンターが注目されているという。

 NTT Comは、このような需要に応えるため、2013年に株式取得したタイのデータセンター事業者であるDigital Port Asia Limitedの技術ノウハウを活かし、新たなデータセンターを建設したという。

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