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ネットアップ「Data Fabric」の価値をみんなで考えてみた ― 第2回

エバンジェリストが考えたData Fabricの価値

Data Fabricならクラウドでも運用を変えずにデータ管理できる

2016年01月08日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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ネットアップのエバンジェリストとして、ERPやビッグデータ、IoTなどまだまだエマージングなソリューションをプロモーションしている平野和弘氏。エンタープライズがData Fabricの環境を構築することで、運用を変えずにデータ管理ができるという。

ネットアップ システム技術本部 エバンジェリスト 平野和弘氏

日本ではSIerやメーカーの都合で使えるクラウドに制限がある

お客様はクラウドへの移行を本気で検討しています。ある大手の製造業のお客様は今まで潤沢なITコストをお持ちでしたが、経営からのコストダウン要求により予算が激減しています。投資のやり方を変えないと行けない時期に差し掛かっています。この中で、クラウドへの移行を本気で検討しています。IT管理者は運用を変えるのをいやがるので、クラウドでも、オンプレミスでも運用を変えずにデータを管理できるというのは大きなメリットのはずです。ここがData Fabricの大きな強みです。

日米のIT部門の大きな違いがあります。海外は自社のIT部門がシステムを開発していますが、日本はSIerやメーカーに依存するところが多いです。そのため、SIerやメーカーの都合で、使えるクラウドに制約があるというのが、私の印象です。もう1つはキャリア。おつきあいを持っている通信事業者のクラウドやデータセンターを信頼できるネットワークで使いたいというお客様の声は多い。ここが海外と日本のけっこう違うところです。

日本はAmazon EC2を導入したのはまず小振りなところ。人数が少なくて、規模的に大きくないところから、SIerがEC2を活用し始めた。日本企業のIT部門は経営者からクラウド使えと言われていることも多いです。試算してみるとあきらかにコスト高なのに、トップダウンで落ちてきているので、クラウドを使わざるを得ないというお客様は多い。でも、最終的にお客様は価格面で見合ったクラウドに引っ越しを進めるしかありません。

こうした場合でも弊社のストレージを使っていれば、データフォーマットやマネジメントを変えず、アプリケーションを改修せず、スムーズに引っ越しができます。しかも、引っ越しだけではなく、ハイパースケーラー、サービスプロバイダー、オンプレミスと自由に行き来できます。これがData Fabricの強みだと思っています。

AltaVaultを使えばクラウドでのデータ可搬性が確保できる

エンタープライズのお客様がクラウドを利用しようとしたとき、まずなにを考えるか。やはりバックアップと遠隔地での災害対策が大きいです。たとえば、他社製品で動いている基幹システムやファイルサーバーのデータの一部をクラウドにオフロードしようとする際に、データを高速転送できるAltaVault(旧:SteelStore)が活用できます。

AltaVaultはお客様のデータを圧縮・重複排除して、暗号化した上で、お客様が契約したオブジェクトストレージにデータを飛ばせます。圧縮の効率は最大で50倍、これまでの実績でも20~30倍いけるので、データ転送量を削減でき、コストを抑えることが可能です。アプライアンスだけではなく、仮想アプライアンス、Amazon用のイメージ(AMI)の3種類が用意されています。

たとえば、HPCの世界でもクラウドの利用が検討されていますが、一番困るのは計算結果の可視化です。大きなバイナリを毎回クラウドからダウンロードするのはコスト高になるので、vGPUを使った3D VDIのような形で計算結果だけを伝送するようにしたいというお客様が多い。こうした場合はクラウドからの可視化が難しいので、やはりエクイニクスのようなデータセンターを活用したほうがよい選択です。

海外にデータを置けないというお客様であれば 、NetApp Private Storageを使うという方法もあります。セキュリティやガバナンスの基準が厳しいデータはエクイニクスのデータセンターのネットアップのストレージに格納し、必要に応じてダイレクト接続でパブリッククラウドを利用するわけです。検証機が用意されているので、すぐにPoCが可能です。

ビッグデータもクラウドに行きづらい領域です。ガートナーの調査では非構造化データは年率で4割ずつ増えるのですが、ITコストは2%くらいしか増えません。エンタープライズストレージの場合、テラバイトあたりで100万円以上します。分析専用のアプライアンスだと500万円近くします。つまり、急激にデータが増大しているのに、今までと同じような投資を重ねていくのは困難ということです。

一方、Hadoopのような新しいアプローチのストレージでデータ共有基盤を作れば、10万円近くにまでコストが落ちますが、CPUを並列処理させると、今度はI/Oがボトルネックになります。インメモリ化すれば性能は上がりますが、コストが高い。ハイパースケーラーのクラウドには行きにくいため、実はオンプレミスに残した方が現実的です。

これに対して弊社の製品を使えば、クラウド間のデータ移行にも対応できます。AltaVault仮想アプライアンスイメージとバックアップソフトウェアの仕組みを使って、データをコンパクトにし、別のクラウド事業者のオブジェクトストレージに引っ越すことも可能です。これだとCloud ONTAPがない環境でも安心してデータが移せます。

「NetApp Innovation 2016」が東京、大阪、名古屋で開催

 

国内最大のストレージイベント「NetApp Innovation」が今年も東京、大阪、名古屋で開催される。今年のテーマは「データ ファブリックへようこそ」。未来につながるデータ管理のビジョンであるデータ ファブリックの概念を紹介すると共に、データ ファブリックが実現する3つのテーマを分科会セッションやさまざまな展示コンテンツを通して紹介する。

詳細はこちら


(提供:ネットアップ)

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