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トリニティ『NuAns NEO』

アクセサリーメーカーが1年未満でスマホをつくれた理由

2015年12月07日 09時00分更新

文● 石野純也 編集●ガチ鈴木/大江戸スタートアップ

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 アクセサリーメーカーのトリニティがWindows10 Mobileの『NuAns NEO』を発表。垣間見える、スマホづくりの新たな可能性とは?

この記事は:週刊アスキー No.1056(2015年12月8日発行)にも掲載されています。

マイクロソフトの“CTE”を活用した

 iPhoneを中心としたスマホのアクセサリーを手掛けるトリニティが『NuAns NEO』を発表した。アクセサリーメーカーのトリニティが、なぜWindows10 Mobileのスマホを出せたのか。その答えは、スマホの開発が新たな局面に入ってきたことを示唆する。

 NuAns NEOの開発にあたり、トリニティが利用したのが、マイクロソフトの“CTE”(チャイナ・テクノロジー・エコシステム)というしくみだ。

 これは、MSが中国から設計と製造を務めるODMを選別、トリニティのような端末メーカーに紹介して、製品づくりにつなげるという枠組みのことだ。

 中国にあまたあるODMをゼロから探すのは、新規参入メーカーにとってハードルが高い。これを解決するために、MSが“お墨付き”を与えたところをメーカーに紹介する。

 トリニティは、このODMを使い、デザインから設計までを、ゼロから行なった。端末はコアとケースに分かれ、ユーザーはパーツを組み合わせるようにデザインを選ぶことが可能だ。こうした発想は、アクセサリーメーカーだったトリニティならではと言えるだろう。

 もっとも、これはかなり特殊なケースで、一般的には、ODMのリファレンスモデルに簡単な改修を施し、市場に投入することが多い。

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