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冷夏や病害への耐性品種の作出により小豆相場を安定

アズキの全ゲノムを95%解読、ダイズ(大豆)よりも大きなアズキ(小豆)の可能性

2015年12月02日 17時26分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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アズキの品種「しゅまり」

 国立研究開発法人 農業生物資源研究所は11月30日、アズキのゲノムをほぼ完全に解読、様々な特性に関わる遺伝子の位置が正確に判明することで品種改良などに大きく前進すると発表した。

 研究は農業生物資源研究所(生物研)と沖縄綜合科学研究所と共同によるもので、アズキの全ゲノムを95%解読、約3万個の遺伝子配列を特定。特定に用いた品種は日本で主に栽培されている「しゅまり」で、有名和菓子にも使われている。

アズキゲノムの概略図

 アズキは冷夏や病気により収穫量が大きく変動し、また収穫時によるロスも多いため品種改良が進められている。今回のゲノム解析によって耐冷性や耐病性などの品種改良が省力化・迅速性するとしている。

現在および今後の品種改良の展望

 また、生物研では種子の大きさを制御する遺伝子を特定しており、ダイズ(大豆)よりも大きなアズキ(小豆)=「大小豆(だいあずき)」というまったく新しいアズキ品種を作り出すことができるはずだとしており、2~3年で実現できるとしている。

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