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Windows 10 Mobileを知る 第2回

出遅れた感があるけど、実際のところどうなの?

Windows 10 Mobileは、iOSやAndroidに対してメリットがあるのか?

2015年12月02日 11時00分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp

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 これまで米マイクロソフトは、Windows 10 Mobileの開発者向けにビルドを公開していたが、11月12日(現地時間)にWindows 10 Mobileの製品版として初のメジャーアップデートを公開。

 このアップデートにより音声アシスタント機能「Cortana」が正式に使えるようになったり、「Edge」に連携している別の端末にデータを転送する機能が搭載されるなど、モバイル機器向けの機能がブラッシュアップされた。

 これに並行する形で、国内の端末メーカーや流通業者が「Windows 10 Mobileスマホ」を相次いで発表した。11月27日にマウスコンピューターがWindows 10 Mobile対応「MADOSMA」の予約受付を開始。11月30日にはプラスワン・マーケティングがWindows 10 Mobile搭載のSIMフリースマホ「FREETEL KATANA 01」を1万2800円(税抜)で発売し話題となった。

 他社OSに比べて選択肢が少なかったWindows 10 Mobile対応機だが、今機種変更するメリットはあるのか、気になるところだろう。

Continiuumがキーワード、ビジネスへの期待が高まる

 Windows 10 Mobileの最大のメリットは、Windows 10搭載PCに近い環境をスマホで再現できる点だ。PCのとの連携という面で見れば、今までにもAndroidやiOS向けに「Microsoft Office」「Skype」などのアプリが提供されてきたが、これとは少し事情が違っている。

 Windows 10 Mobileでは、アプリケーションプラットフォームが「Universal Windows Platform(UWP)」として統一された。ドライバーなどが共通化しているため、ユーザーは様々なデバイスで同じアプリを共通のUIで利用できるようになった。これにより、アプリ開発者は一つのアプリをPC、スマホなど様々な環境に展開できるのだ。

 さらに5月開催された開発者向けイベント「Build 2015」でマイクロソフトは、様々なウェブ、デスクトップアプリ、AndroidやiOSのアプリのソースコードをUniversal Windows Platformに移植できるツール「Bridge」の開発を表明した。これによりすでに存在する様々なアプリもWindows 10のプラットフォームに取り込み、Windows 10 Mobileスマホで利用できるようになる。

AndroidやiOSのアプリのソースコードをUniversal Windows Platformに移植できるツール「Bridge」も近日公開

 Windows 10 Mobileには、PCのデスクトップとタブレット端末のUIをワンタッチで切り替えられるContinuum機能を搭載する。スマホをディスプレーに接続すると表示を自動的にスマホ用画面からデスクトップ用画面に切り替えて、PCのように使える機能だ。この機能とSkypeやOne Drive、Office 365などマイクロソフトのクラウドサービスと組み合わせて使えば、例えば仕事用のPCで使っている環境は、職場から自宅へスマホを持ち帰るだけで済ませるようになっていくかもしれない。

Windows 10は史上最大のプラットフォームになるか?

 アプリの種類や完成度、そして使い勝手など、iOSやAndroidにはまだまだ及ばないものが多いWindows 10 Mobileだが、以上のような特徴からビジネスユース、そして会社での導入への期待が高まっている雰囲気がある。

 スマホとパソコンの操作に一貫性があるという点は、サポートするといった面ではメリットがある。特に、仕事でOfficeやSkypeなどマイクロソフトのソフトを中心に使っており、必要に応じてその環境を外に持ち出したいが、ノートでは大げさすぎるという人にとっては、魅力的に見えるはずだ。Windows 10 Mobile端末は総じて価格も抑えられており、SIMフリー端末も多く存在する。個人のスマホとは別にもう1台持つことも、それほど難しくはない。

 マイクロソフトは、Windows 10を「史上最大のプラットフォーム」に成長させることを目標にユニバーサル対応アプリの拡大を目指している。

 現時点でユニバーサル対応アプリは数こそ少ないが、BridgeによってiOSやAndroid向けのアプリを取り込めば、過去にない巨大プラットフォームが生まれることになる。スマホ分野では大きな遅れを取っているマイクロソフト。他社OSの牙城を崩せるのか。

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