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最新パーツ性能チェック ― 第185回

「Radeon R9 380X」を「Radeon Software」で堪能する

2015年11月28日 12時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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 2015年11月19日、AMDはRadeon R9 390とR9 380の間に位置づけられる新GPU「Radeon R9 380X」を発表した。

今回AMDより評価機として配布されたカードはSapphire製のオーバークロック版「SAPPHIRE NITRO R9 380X 4G D5」。現在4万5000円前後で流通している

 開発コードは“Antigua XT”で、すでに発売済みのR9 380(TongaをベースにしたAntigua PRO)の上位版となる。アーキテクチャーそのものはGCN1.2世代と大きな進歩はないものの、300シリーズとしては久々の新設計のGPUだ。

 今回R9 380Xの評価機は非常に数が少なかったため、筆者のところにもようやく回ってきたところだ。ただ受領が遅れた結果として、レビュアー向けのドライバーではなく、AMDが満を持してリリースした新ドライバー「Radeon Software Crimson Edition」でのパフォーマンスをチェックできた。諸般の事情により簡単ではあるが、R9 380Xをレビューしてみたい。

今回入手したSapphire製R9 380Xカードを「GPU-Z」でチェックしたもの。コアのクロックは1040MHz、メモリーは6GHz相当にオーバークロックされていた

 まずR9 380Xのスペックを既存の製品と比較してみよう。基本アーキテクチャーはGCN、その中でも最も新しい1.2をベースにしているが、プロセスルールは従来と同じ28nm。さらにコストパフォーマンス志向の製品なのでFuryシリーズで採用したばかりのHBM(High Bandwidth Memory)ではなく、製造しやすいGDDR5ベースの製品となっている。

各ビデオカードの比較表
GPU名 Radeon R9 390 Radeon R9 380X Radeon R9 380 Radeon R9 285
開発コード Hawaii Antigua XT Antigua Pro Tonga
製造プロセス 28nm 28nm 28nm 28nm
ストリーミング
プロセッサー数
2560基 2048基 1792基 1792基
コアクロック(最大) 1000MHz 970MHz 970MHz 918MHz
ブーストクロック なし なし なし なし
テクスチャーユニット数 160基 128基 112基 112基
ROPユニット数 64基 32基 32基 32基
メモリ転送レート
(相当)
6GHz 5.7GHz 5.7GHz 5.5GHz
メモリータイプ GDDR5 GDDR5 GDDR5 GDDR5
メモリーバス幅 512bit 256bit 256bit 256bit
メモリー搭載量 8GB 4GB 2/4GB 2GB
TDP 275W 190W 190W 190W
外部電源 8ピン+6ピン 6ピン×2 6ピン×2 6ピン×2

 GPUやメモリーのクロックはR9 380から変化がないものの、R9 380XではSP数が256基増加した。GCNでは64基のSP群を備えた「Compute Unit」がいわばCPUのコアのように運用されるが、R9 380では28基なのに対しR9 380Xでは32基に増加した計算だ。

 だがTDP(AMD流にいえば“Typical Board Power”)は従来と同じ190W。R9 380Xで省電力性能が追加されたわけではないが、SP数256基程度では典型消費電力に差異はないということだろう。

 AMDはこのR9 380Xを「フルHD~WQHDゲーミング」のためのGPUと位置づけており、現在3万円台中盤で絶大なシェアを誇るGeForce GTX 960への対抗と考えているようだ。

 その他R9 380Xの機能としては、ディスプレー同期技術「FreeSync」、NVIDIAのDSRに相当する「Virtual Super Resolution(VSR)」、フレームレートを制限して消費電力を抑える「Frame Rate Target」などがある。

Sapphire製ビデオカードの中でも耐久性を重視した「NITRO」シリーズに属する製品だけあって、カードの設計は非常にしっかりした印象。ファンは低温時にファンが停止する設計だ
補助電源は6ピン×2。GCNを使っている以上、消費電力に多大な期待は禁物のようだ映像出力はスタンダードなDVI×2、HDMI1.4×1、DisplayPort1.2×1という構成

(→次ページヘ続く 「Radeon Softwareをチェック」)

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