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「@cosme」、ビューティープラットフォームに進化へ

2015年11月17日 09時05分更新

記事提供:通販通信

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(株)アイスタイルは11月17日、アイスタイルカンファレンスを開催し、「@cosme」のサービスを統一した「ビューティープラットフォーム構想」と「グローバル展開」という新たな事業計画を発表した。

DSC_4872※(株)アイスタイル 吉松徹郎社長

美容のプロにbeautyIDを提供

同構想では、@cosmeのサービスが多岐にわたり、ユーザーにわかりにくくなっていたことから、各種サービスを@cosmeに統合。「@cosme」(クチコミ・商品登録・ランキング・会員データ)、「@ beautist」(ブログ、ライターデータ)、「iSPOT」(サロン情報・エリアデータ)、「cosme.com」(売上・EC会員データ)など、同社のサービスに関するデータベース・ID・ポイントの3つを統合。各サイトのドメインやアプリも統一する。

全サービスで発信していた美容情報は、独自情報のコンテンツとして、「@cosme」に統合。月間2000~3000本の美容記事の配信を目標にする。@cosmeで培ったチェック体制で、配信される記事もチェックする。表示されるコンテンツは、ユーザーの地域・年齢など最低限の属性でパーソナル化される予定。

また、美容事業者、専門家、個人事業主など、プロを対象とした「BID(beautyID)」を発行。BIDを持つプロが、店舗としてではなく個人単位で情報を発信することで、顔が見える、人と情報がつながる環境を提供する。例えば、BIDを持つメイクアップアーティストが、メイクしたモデルの写真を投稿し、その投稿にユーザーがコメントを入れるなどして、情報が広がることを見込む。BIDは新たなBtoBの課金領域となる。BIDと似たサービスは、ブランドファンクラブとして提供しており、すでに6000BIDが導入されている。来春から新たに「プロ」「ショップ」用BIDを新たに発行し、2018年までに6万IDの導入を目指す。

グローバル展開で海外コスメのDB構築

グローバル展開では、ビューティーコンテンツと@cosmeビジネスを輸出し、2020年までに海外事業での売上30億円を目指す。同社は3月にTall(天猫)に「@cosme官方海外旗艦店」をオープンした。海外からのアクセスが増えていることもあり、10月1日にはグローバルサイトを開設。10月23日にはフィリピンで化粧品卸事業を開始し、日本商品のセレクトショップをマニラにオープンするなど、海外展開を進めてきた。

@cosmeのビジネスモデルを海外で展開することで、海外コスメのローカルデータベースを構築し、それらをつなぐグローバルネットワークを作り上げる。

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