このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

飯田橋クラウドクラブ(略称:イイクラ) 第12回

あれ?あのトピックって話してないよねえ

AWSが掲げる「7つの自由」は日本の企業に届くのかの巻

2015年11月16日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

飯田橋クラウドクラブ(略称、イイクラ)のAWS re:Invent 2015編もいよいよ最終回!大手SIerのエンジニアを交えた座談会では、ディスラプトや先行者利益などのテーマや初日の講演で話題になった「7つの自由」、そしていまだ登場を控えている2日目の発表についても話題がおよんだ。

今回の登場人物(敬称略)

 

SCSK浅野:SCSK サービス開発部 浅野佑貴。SCSKにおけるAWSビジネスの立ち上げに参画したのち、ハイブリッドクラウドコントローラーの企画開発を担当。第2回AWSウルトラクイズチャンピオン。




 

ijin:クラウドソースCCO、ウォルティCTO、HDEテクニカルアドバイザーのMichael H. Oshita。アメリカより来日してはや十数年になるAWSを得意とするクラウドアーキテクト。




 

TIS内藤:TIS プラットフォームサービス企画部 内藤稔。新規事業領域の創出を推進。TISにおけるAWSビジネスを立ち上げ。事業企画から営業、システム設計まで行なう「自分でパス出して自分で拾いに行く」人。




 

吉田(真):フリーランスで会社設立準備中のエンジニア吉田真吾。普段はエンタープライズ企業へのAWSやDevOps文化の導入、数社の技術顧問などを行なっている。





 

ISID品田:電通国際情報サービス(ISID) クラウドビジネス推進部 品田裕平。渥美エバンジェリストのSP卒業後、ISIDの夜の工作を一手に担う。




 

ウルシステムズ吉田(悦):ウルシステムズ クラウドサービス本部に所属する吉田悦万。ビッグデータの活用や機械学習が大好きな自称エンジニア。




アスキー大谷:クラウド界隈に出入りするTECH.ASCII.jpの担当記者 大谷イビサ。今回連載の主催者・執筆者。会場で盛り上がるre:Invent参加者をお酒で釣り、おいしい話を聞こうとしている。


 ただいま10月8日1時で、初日の基調講演が終えた夜。ついに日が変わってしまいました。今もre:Invent 2015の会場となっているThe Venetian/Parazzoのオオタニの部屋で、呑みながら初日の基調講演についてAWSユーザー・パートナーの方々と熱く語っています。前回はディスラプトをテーマに初日のサービスを語ってきましたが、最終回では初日の基調講演で出てこなかった話をしつつ、2日目を予想します。

ディスラプトと先行者利益は大きなテーマ

アスキー大谷:こうして初日の発表見ると、ディスラプトというテーマは必ずつきまといますね。

吉田(真):でも、先行者利益みたいなのは必ずあって、GitHubとCodeCommitみたいなのはとてもいい例。正直汎用的なレベルでは、CodeCommitは死ぬほどがんばってもGitHubに追いつく日は来ないと思います。だけど、CodeCommitはAWSのプロダクトだから、各種サービスとの連携はよくなってくるはず。ここに存在価値がありそう。

SCSK浅野:でも、エンタープライズ系の会社であれば、GitHub Enterpriseでも導入しにくいですよ。AWSであれば、使うと言うところもあります。

アスキー大谷:ほかにAWSより先行者利益があるものってたとえば?

吉田(真):FoundとElasticsearch、ImpervaとAWS WAFとかまだ開きがある例。AWS WAFは確かにいいけど、プレーンすぎる状態じゃないですか。あれで済むお客さんはいないんじゃないですかね(笑)。

SCSK浅野:とはいえ、ハコモノ入れる必要がなくなるので、AWS WAFをきちんとインテグレーションできる事業者は強いと思いますね。

SCSK浅野の話に耳を傾けるijin、TIS内藤、吉田(真)

ウルシステムズ吉田(悦):CodePipelineってJenkinsとぶつかったりします?

SCSK浅野:僕はSWFとか、ワークフロー系に近いのかなと思いますけど。

アスキー大谷:そう言う点では、Tableauは先行者利益を持ってなかったということなんでしょうか?

ISID品田:そこはややわからないところで、AWS上で分析ツールを使ってなかったユーザーにアピールすると言ってたじゃないですか。

TIS内藤:個人的には、これまで手がけてなかった領域にツールが投入されるのはウェルカムですね。

(次ページ、「7つの自由」は日本のIT部門に届くのか?)


 

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事