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被写界深度情報を含む全周映像、使い方によってはものすごい映像体験になるはず

“後からピント合わせ”のLytro、VR用全周カメラを発表

2015年11月06日 18時29分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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Lyrto Immerge

 Lytroは11月5日、撮影時に被写界深度を含めた画像データを取り込んで撮影後にでピント合わせが可能なLight Field技術を用いた全周カメラ「Immerge」を発表した。

 没入型VR環境用の動画を撮影するもので、VR映画の撮影といった業務用途に用いるものと思われる。丸いボディーの周囲には5段の受光部が配置され、全周映像を取り込むようだ。

従来の全周カメラと同様に三脚に設置して撮影するようだが、撮影後の視点の高さ調整も(垂直方向の視差情報を利用して)可能という 

 詳細なスペックは明らかにされていないが、再生時に被写界深度(ピント位置)が調整できるようになることから、正確な視差による立体感の提供など、これまで全周立体視映像を超える映像を提供できるとしている。

 LytroのLight Field技術は被写界深度情報を複数の映像の組み合わせとして記録し、単なる静止画/動画よりも大量のデータを必要とすることから、Immergeはカメラユニットに加えて専用のストレージ、サーバー、映像処理装置などで構成されるという。詳細スペックをはじめとした正式発表はまだ先のようだが、いずれにせよ業務用機器であるため、Immergeに関しては機器よりもそれで撮影された映像体験のほうが先に届くことだろう。

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